第二部 1978年
ソ連編
修羅の道 全世界を恫喝するソ連の核戦力
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揺らぐばかりだ。
その方がもっと恐ろしい。
だが、我らは数千の優れた核弾頭搭載のМБР(大陸間弾道ロケット)を所有している』
ソ連の核兵器数に関して、簡単に述べておこう。
1989年6月の段階において、ソ連は世界最大の核保有国であった。
大陸間弾道弾、6572発。潜水艦発射弾道弾、3456発。
核搭載可能な戦略爆撃機、Ту-95各760機。Ту-160各240機。
合計、10998発の核弾頭――2023年現在においても世界最大の核保有国はロシア連邦である。米国科学者連盟の推定では5977個に上る核弾頭を保有しているとされる――を所有していたのだ。
『望めば、あの蛮人どもが住まう日本列島を、何百回として焦土にできる。
我がソビエトが、依然として世界を二分する覇者である事実は、間違いない』
それならば、何かの機会に乗じて、ゼオライマーを葬れば、変わる。
再び、チェルネンコ議長の中で、野心が首を擡げ始めた。
いつしか、外の天気は荒れ狂っていた。
窓へ打ち付ける強烈な雨を見ながら、チェルネンコ議長は、邪悪な笑みを漏らすのだった。
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