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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その九

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「おそらく十兆の人口を今のエウロパの領土で養えます」
「連合は最早何十京と言われていますが」
「我々はそれ位ですね」
「十兆は百倍です」
「そこまでになれば全く違いますね」
「まことに。流石にすぐそこまで至らずとも」 
 それでもというのだ。
「暫時です」
「技術革新ですね」
「それを行っていけば」
「居住可能な人口は増えますね」
「そうなりますので」
 だからだというのだ。
「その技術は手に入れ」
「よくしていく」
「そうしていきますね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「我々は。ただ問題は」
「問題は?」
「問題はといいますと」
「やはり連合は巨大です」 
 このことを認識せざるを得ない、カミュはその整った顔にこの言葉を浮かべながらそのうえで客人達に話した。
「実に容易に大きくなります」
「左様ですね」
「実にですね」
「憎らしいまでですね」
「簡単に大きくなりますね」
「あの国は」
「順調に人口が増えています」
 そうなっているというのだ。
「百年で二倍ずつでした、そしてです」
「今になってですね」
「余計に増えていますね」
「百年で三倍になる」
「そう言われていますね」
「その連合以上の経済成長に技術の発展だけでなく」
 それに加えてというのだ。
「さらに人口増加ですが」
「それですね」
「果たして我々はどれだけ増加出来るか」
「それは問題ですね」
「千億ではです」
 これだけではというのだ。
「やはりです」
「どうにもなりませんね」
「これだけの数では」
「現実として」
「左様ですね」
「はい、人口増加政策に切り替えましたが」
 これまでの抑制政策からというのだ。
「人口は急に増えるか」
「そういうものでもないですね」
「急に増えるものではなく」
「ましてや連合の様にですね」
「順調にはとはですね」
「連合もかつては少子化が深刻な国が多かったです」 
 日本や台湾そして韓国等がそうだった、こうした国々は少子化だけでなく高齢化も問題でそれをどうするかが長年の問題だったのだ。
「それを宇宙の時代になってです」
「増加政策に切り替えて」
「そしてでしたね」
「それが軌道に乗るまではです」
「苦労していましたね」
「失敗や迷走があり」
 政策のそれがだ。
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