第42話 麗羽の叔父様暗躍する
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
行動だろうと筋道を通さねば一つ間違えば自分が窮地に立つことになる。
劉ヨウ殿も今回のことで懲りたはずだ。
劉ヨウ殿も麗羽もまだ若い。
これからしっかりと学んでいけばいい。
あの2人が洛陽に戻ったら私がみっちり指導してやろう。
宮廷に上がってから問題を起こされては命に関わるかもしれんからな。
名案だ!
我ながら冴えておるな。
麗羽も劉ヨウ殿と一緒なら真面目に私の言葉を聞くと思う。
司馬懿のことで思い出したが、劉ヨウ殿達が旅に出て間もない頃、司馬防殿が突然屋敷に挨拶に来たときは驚いた。
彼女は劉ヨウ殿に次女の司馬懿を嫁がせることを伝えてきた。
寝耳に水だったので、私は動転してしまった。
てっきり、劉ヨウ殿が麗羽を見捨てて、別の女に走ったのかと絶望したがそうではなかった。
冷静に考えれば劉ヨウ殿が麗羽を嫌いになるはずはない。
彼女は次女が側室になることを麗羽も了承していて、正室の座は麗羽に譲ることで話を纏まったと話した。
麗羽が正室なのは当然だ、と頭に血が昇りかけたがなんとか自制できた。
劉ヨウ殿に側室・・・・・・。
私は独占欲の強い麗羽が良く納得したなと思った。
やはり旅に出る前に、劉ヨウ殿に唾をつけて置いて正解だった。
それでは劉ヨウ度と麗羽の為に、泰山郡の大守を罷免に追い込むとしようではないか。
劉輿殿の元に劉ヨウ殿が助けた者達が無事に着ければ良し、来なければ黙りを決め込むだけだ。
泰山郡の大守は派手に動けぬはず。
上手く泰山郡の大守を罷免に追い込むことができれば、それを劉ヨウ殿と麗羽の手柄にするだけのことだ。
私の朝廷への働きかけもあり、陛下も劉ヨウ殿に興味を持たれているご様子だ。
ここで悪徳大守を罷免に追い込む手柄が加われば、私の目論みの通りになるはずだ。
そう言えば、何進殿も劉ヨウ殿に興味があるようだった。
先日、何進殿は劉ヨウ殿を自分のところに寄越せと露骨な勧誘をしてきた。
彼女は劉ヨウ殿を高待遇で迎えると言っていたが、あの必死な勧誘が少し気にかかる。
最近の禁軍は売官上がりの朗中が大半を占めていて使い物にならない。
その所為で、手持ちの武将だけでは賊退治が辛くなったのかもしれない。
彼女には劉ヨウ殿が旅に出ていることを伝え、本人が戻ってから話をすることで納得して貰った。
劉ヨウ殿の士官の話はまだ先のことだ。
今は泰山郡の大守の件を早く片付けることにしよう。
可愛い麗羽の為だと思えば、全く苦労を感じない。
麗羽が幸せになるにも劉ヨウ殿にはまず、出世していただかくてはならない。
劉ヨウ殿の武勇は既に河北では知らぬ者はいない。
最近では洛陽で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ