第百十七話 運動会が近付きその九
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「本当にね」
「その時になってからなのね」
「有名人、歴史上の人も含めてね」
「好きなものは色々あるわね」
「卵ふわふわとかね」
「近藤勇さんの好物よね」
「当時卵は高価で」
そうした食材でというのだ。
「それを使ったお料理はね」
「ご馳走だったのよね」
「冷蔵庫もなかったし」
このこともあってというのだ。
「卵の保存もね」
「難しかったわね」
「養鶏場もね」
これもというのだ。
「なかったしね」
「それでよね」
「かき氷もそうで」
こちらもというのだ。
「やっぱりね」
「なかったから」
「それでね」
その為にというのだ。
「かき氷だってね」
「今は何でもないけれどね」
「作るのも」
そのかき氷をというのだ。
「冷蔵庫とかあって」
「かき氷を造るものがあってね」
「シロップがあったら」
それならというのだ。
「出来るからね」
「何でもないわね」
理虹も言ってきた。
「かき氷って」
「今はね」
「そんなものよね」
「そう、けれどね」
「昔は違っていて」
「将軍様に献上される様な」
伊達政宗が徳川家光に氷を献上したという逸話がある、当時氷はそこまで高価なものであったということだ。
「そんなね」
「凄いものだったし」
こうかな恵に言った。
「そうはね」
「食べられなかったわ」
「そうよね」
「まあかき氷も今ね」
「料理部が出したら」
「何でもないから」
この食べものもというのだ。
「だからね」
「出さないのね」
「そこは言えないけれど」
それでもというのだ。
「期待していてね」
「有名な人の好物ね」
「皆が知っている様な。それも結構皆好きよ」
「そうしたものなのね」
「そうよ、安心してね」
「それならね、ただね」
留奈が考える顔になって笑顔で語るかな恵に言ってきた。
「さっき日の丸弁当のお話出たけれど」
「流石にそれは出さないからね」
「それはわかったけれど」
それでもとだ、かな恵に言うのだった。
「白いご飯だけって栄養的にはかなり悪いのよね」
「澱粉以外ないのよね」
かな恵も否定せず答えた。
「これが」
「そうよね」
「だからおかずがね」
「どうしても必要よね」
「脚気になるから」
白米ばかり食べていればというのだ。
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