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第百十七話 運動会が近付きその三

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「私も言うのよ」
「怪我しないことって」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「そういうことですか」
「それでかな恵ちゃんはね」
「運動会では応援ですね」
「それでいいわよね」
 応援でとだ、部長はかな恵に問うた。
「別に」
「はい、私も走りたいかっていうと」 
 部長に答えた。
「特にです」
「走りたくないのね」
「運動あまり自信ないですから」
 体育は赤点でない、それ位である。
「ですから」
「じゃあお願いね」
「わかりました」
 部活の時にこんなことを話した、そしてクラスで一華達にこのことを話すとまずは一華が言ってきた。
「それでいいでしょ」
「出なくて」
「ええ、実際あんたね」
「運動得意じゃないから」
「それにあまり走りたくないでしょ」
「それはね」
 かな恵も否定しなかった。
「やっぱりね」
「だったらね」
「これでいいのね」
「そうでしょ」
 こう言うのだった。
「本当にね」
「それじゃあね」
「それとね」
 一華はさらに話した。
「自分の出来ることを全力でやれってね」
「言われたの」
「昨日部活の先輩にね」
「そうだったのね」
「だからね」
 それでというのだった。
「あんたも応援を全力でね」
「やったらいいのね」
「それがチアガールでも応援団でもね」
 そのどちらでもというのだ。
「やったらいいのよ」
「そうなのね」
「ええ、私もやることあるし」
 運動会でというのだ。
「部活でもね」
「そうなのね」
「だからお互いね」
「頑張っていけばいいのね」
「クラスの方もそうで」
 そしてというのだ。
「部活でもね」
「頑張れはいいのね」
「そうよね、スポーツマンシップを守って全力を尽くす」
 富美子は一華の言葉に頷いて述べた。
「運動会はそうして楽しめばいいわね」
「うちの学園の運動会そうだしね」
「勝ち負けはね」
 クラスや部活ごとのそれはとだ、富美子は一華に話した。
「別にね」
「どうでもいいわね」
「本当にそれよりもね」
「全力で楽しむこと」
「スポーツマンシップを守ってね」
「そうよね、スポーツマンシップを守らないって」
 このことはとだ、富美子は言うのだった。
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