第百十七話 運動会が近付きその一
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第百十七話 運動会が近付き
かな恵は部活で部長に言われた。
「あんた部対抗リレーは出ないでね」
「運動神経が悪いからですか?」
「いや、胸大きいからよ」
彼女のそこを見て言うのだった。
「走るのに邪魔でしょ」
「いや、胸は」
「関係あるわよ、同じ運動神経ならね」
そうした者同士ならというのだ。
「胸は重みになるから」
「その分不利ですか」
「しかもね」
部長はさらに言った。
「胸は揺れもするから」
「余計に邪魔ですか」
「だからね」
それでというのだ。
「あんたは応援に回ってね」
「チアガールですか」
「応援団かもね」
「応援団ですか」
「最近チアガールもね」
こちらの応援もというのだ。
「どの部活もやってて」
「ありきたりですか」
「それで今三年生の間で話していて」
「うちの学校三年の人十二月まで現役ですしね」
「ええ、エスカレーターで大学に行く子殆どでしょ」
「高等部は」
八条学園高等部はとだ、かな恵は部長に答えた。
「そうですね」
「だったらね」
それならというのだ。
「受験勉強はそれなりで」
「部活もやっていいってことですね」
「それでおおむね部活がいい気分転換になって」
そうなっていてというのだ。
「受験勉強もね」
「はかどりますね」
「私文学部受けるから」
ほぼエスカレーターなので受けるイコール合格ということだ。
「その勉強してるけどね」
「部活もされてますね」
「三年全員がね、それでね」
かな恵にさらに話した。
「応援の在り方も」
「今お話中ですか」
「そうなの、チアガールも候補に入ってるけれど」
このことは事実であるがというのだ。
「それと共にね」
「応援団もですか」
「うちの学園両方あるでしょ」
「チアリーダーも応援団も」
「それならどっちも選んでいいし」
そうであるならというのだ。
「それでよ」
「今お話中ですか」
「果たしてどうなるか」
このことはというのだ。
「本当にね」
「今お話中ですね」
「だからあんたチアガールかも知れないし」
「応援団かも知れないですか」
「そう、どっちかだから」
それでというのだ。
「そっちでお願いね」
「わかりました」
「ちなみにチアガールだとアンスコ半ズボンだから」
それを穿くというのだ。
「安心してね」
「ブルマみたいなのじゃないんですね」
「そうよ、だからブルマはないから」
決してとだ、部長もこう言うのだった。
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