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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
13-6-1
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な岩ででも待ってて」と、潜って岩の周りとかを探したけど、目ざといものが無かったのだ。海藻なんかも去年より少なくなっていた。

「あかんわー フグとかアジかなぁ 小さいのが居るだけ」

「えー それでも 魚が見えるんだー ウチも潜ってみるよ 連れてってー」と、璃々が意外にも・・・

 その後、3人で潜って、小魚を確認して、私が浮き上がる指示をして・・・先に私が顔を出したんだけど、少しの間があいてから・・・気のせいか 道弘が璃々の手を引いているようにして顔を出していた。

 岸に戻ると、泉希等3人は砂遊びをしていて

「あっ 冒険は終わったカナ 今年も収穫は無しかー」

「そーなんよー 泉希 海藻が減ったみたい」

「だろうね 近場はね もっと 先っぽにいくと違うんだろうけどー だから、鮑もサザエも居ないよ みゅん 絶対に、もっと先に行こうなんて思わないでよー」

「うん みゅうみゅんだって ここからは危険ってことぐらい わかるよ」

「みゅんは その危険の範囲が怪しいんだよ!」

「わかった わかった 待ってよ 眼を洗わなきゃーね」と、私は持ってきたペットボトルで璃々と道弘の眼を洗い流していたら

「もぉー 帰ってきたんだし みんなでビーチボールしょー」と、すみれが言い出して、みんなで始めたんだけど、そのうち3対3に別れて勝負していた。道弘、すみれ、璃々の組だったんだけど、璃々は自然と道弘にも接していたのだ。そして、宿に帰る時も小川沿いの坂道を少し登るんだけど、励も自然と璃々の手を引いてエスコートしていたのだ。私には、おとなしく手を引いてもらっている璃々のことが不思議だった。

 夕食には、漁師の手伝いをしているという泉希の叔父さんが、朝捕れたふくらぎとイカとかの刺身とキスの天ぷらが出て、食事の後は、近くの小さな突堤があると言うのでみんなで散歩に出掛けた。後ろのほうから歩いて来る道弘とすみれは時々、手を繋いでいるみたいだった。だから、みんなより少し遅れて歩いているのかー。突堤では、まだ釣りをしているひとが何人か居て、泉希がアジとか珠にふくらぎが釣れるんだよって言っていた。それと、昔はあっちの砂浜に出ると夜光虫も居たと話をしてくれていた。

 そして、戻って来てからは、みんなで手持ち花火をしたのだけど、その時は励がみんなの花火に火をつけて手渡ししていたり、虫が寄ってくるのをウチワで扇いで防いでいたりして細々と動いていた。みんなの姿を写真も撮っていて、それを見せていて

「ほらっ 自然な笑顔が出て、いい写真だよ 写真は素顔が映るんだよ きれいだ」と・・・璃々にも見せていて、璃々も顔を寄せて、抵抗もなく受け入れていたのだ。だんだんと、この二人には気を許しているみたいなのだ。
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