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星河の覇皇
第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その八

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「戦争もです」
「しないことですね」
「それが大事ですね」
「まさに」
「我々はかつてサハラに攻め込みましたが」
 新たな領土を増やす為だ、当時エウロパは人口問題を抱えていて新天地を必要としそれを手に入れる為にサハラを攻めたのだ。
 だがそれでもだ、カミュは言うのだった。
「戦争はどうしても予算をかなり負担し」
「犠牲も出ますね」
「サハラ侵攻の百年は多くの犠牲を払いました」
「そして何とか新天地を手に入れましたが」
「連合の侵攻等から撤退するしかありませんでした」
「幸い百億の市民は無事エウロパに戻れましたが」
「それでもでした」
 どうしてもというのだ。
「犠牲は多かったですね」
「そうでしたね」
「だから今の政府はエウロパ領内の開拓、開発を進めていますね」
「そうしていますね」
「左様ですね」
「それがギルフォード閣下のお考えでして」
 総統である彼のというのだ。
「それで、です」
「戦争をせずですね」
「内でそうしたことを進め」
「そして居住可能な地域を増やし」
「人口も、ですね」
「これまで我々の惑星開発及び開拓技術は未熟でした」
 エウロパのそれはというのだ。
「残念ながら」
「そうでしたね」
「ですがそれを改善していきますね」
「マウリアから手に入れて」
「そのうえで」
「連合程ではないですが」
 惑星開発、開拓でも最先端のこの国程でなくともというのだ。
「しかしです」
「技術を暫時進めていき」
「その技術で新天地に入る」
「そうしていきますね」
「そうです、連合は冥王星や水星の様な星ですら居住可能にしてしまいます」
 この国はそうだというのだ。
「ですが我々はどうか」
「とてもそこまでは」
「月位でもどうか」
「月位では何とかなりますが」
「それでもですね」
「火星や木星でも難しいです」
 こうしたレベルの星でもというのだ。
「その開発や開拓は」
「そうですね」
「連合はそうしてどんどん星に進出しています」
「只でさえ何千億もの星系を持っていますが」
「開発、開拓可能な星がさらにあります」
「それこそ星の数まで」
「我々も連合の開発及び開拓技術ならです」
 エウロパがそのレベルの技術を持っていればというのだ。
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