第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その十四
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「そうしてくれるか」
「大しておもろないと思いますが」
ホイットマンはこう前置きして述べた。
「それでもええですか」
「自分でおもろないと言ってる話はおもろいもんや」
これがホイットマンの返事だった。
「そういうことや」
「そうですか」
「ああ、話してくれるか」
「ほなそれで」
「わいも話しますね」
スタインベックは自分から申し出た。
「こっちの世界でのことを」
「ああ、頼むな」
「では私も」
ミニーも自分から申し出た。
「そうさせてもらいます」
「三人共頼むな」
「こっちの世界でも間違ったことはしてこんかったつもりです」
スタインベックは真面目な顔で話した。
「ほんまに」
「人の道は守ってたな」
「そうしてきたつもりです」
まさにというのだ。
「ほんまに」
「それでそのこともやな」
「よかったら聞いて下さい」
「ほなな」
トウェインは微笑んで答えた。
「そうさせてもらうな」
「宜しくお願いします」
「ほな今からお話する順番決めますか」
ミニーはホイットマンとスタインベックに確認を取った。
「そうしますか」
「そやな、ジャンケンするか」
「それで決めるか」
二人もミニーの提案に頷いて応えた。
「これからな」
「それでな」
「ほな今から」
こう話してそしてだった。
三人でジャンケンをした、最初に勝ったのはホイットマンであり。
「次はわいでな」
「最後は私ですね」
「そうなったな、何かな」
順番が決まったのを見てだ、トウェインは言った。
「この順番になるってな」
「思ってましたか」
「ああ、何となくな」
ミニーにそうだと答えた。
「思ってたけどな」
「その通りになったんで」
「やっぱりなって思ってるわ」
「そうですか」
「そや、ほなこれからな」
「順番通りにですね」
「話してくれるか」
こう言うのだった。
「ここは」
「そうさせてもらいます、ほな今から」
「とりあえず果物食べて」
ホイットマンはチェリーを取って言った。
「何か飲んで」
「今度は何飲むんや」
「そうですね、カルーアミルクでしょうか」
笑ってこの酒だと答えた。
「ここは」
「甘いお酒やな」
「果物を食べるんで」
だからだというのだ。
「ここはそれかと」
「甘いもんには甘いもんやな」
「その組み合わせて」
チェリーを口の中に入れながら話した。
「いきます」
「そうか、ほなわいもな」
トウェインは切られたメロンを取って応えた。
「まずはや」
「メロンですね」
「メロン好きやしな」
にこりと笑って言うのだった。
「それでな」
「まずはですね」
「メロン食ってな」
そうしてというのだ。
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