暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その十四
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「そうしてくれるか」
「大しておもろないと思いますが」 
 ホイットマンはこう前置きして述べた。
「それでもええですか」
「自分でおもろないと言ってる話はおもろいもんや」
 これがホイットマンの返事だった。
「そういうことや」
「そうですか」
「ああ、話してくれるか」
「ほなそれで」
「わいも話しますね」 
 スタインベックは自分から申し出た。
「こっちの世界でのことを」
「ああ、頼むな」
「では私も」
 ミニーも自分から申し出た。
「そうさせてもらいます」
「三人共頼むな」
「こっちの世界でも間違ったことはしてこんかったつもりです」 
 スタインベックは真面目な顔で話した。
「ほんまに」
「人の道は守ってたな」
「そうしてきたつもりです」
 まさにというのだ。
「ほんまに」
「それでそのこともやな」
「よかったら聞いて下さい」
「ほなな」 
 トウェインは微笑んで答えた。
「そうさせてもらうな」
「宜しくお願いします」
「ほな今からお話する順番決めますか」
 ミニーはホイットマンとスタインベックに確認を取った。
「そうしますか」
「そやな、ジャンケンするか」
「それで決めるか」
 二人もミニーの提案に頷いて応えた。
「これからな」
「それでな」
「ほな今から」 
 こう話してそしてだった。
 三人でジャンケンをした、最初に勝ったのはホイットマンであり。
「次はわいでな」
「最後は私ですね」
「そうなったな、何かな」
 順番が決まったのを見てだ、トウェインは言った。
「この順番になるってな」
「思ってましたか」
「ああ、何となくな」
 ミニーにそうだと答えた。
「思ってたけどな」
「その通りになったんで」
「やっぱりなって思ってるわ」
「そうですか」
「そや、ほなこれからな」
「順番通りにですね」
「話してくれるか」 
 こう言うのだった。
「ここは」
「そうさせてもらいます、ほな今から」
「とりあえず果物食べて」
 ホイットマンはチェリーを取って言った。
「何か飲んで」
「今度は何飲むんや」
「そうですね、カルーアミルクでしょうか」
 笑ってこの酒だと答えた。
「ここは」
「甘いお酒やな」
「果物を食べるんで」
 だからだというのだ。
「ここはそれかと」
「甘いもんには甘いもんやな」
「その組み合わせて」 
 チェリーを口の中に入れながら話した。
「いきます」
「そうか、ほなわいもな」
 トウェインは切られたメロンを取って応えた。
「まずはや」
「メロンですね」
「メロン好きやしな」
 にこりと笑って言うのだった。
「それでな」
「まずはですね」
「メロン食ってな」
 そうしてというのだ。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ