第二十七章
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「それは」
「そうだな。しかしな」
「はい」
「変わったものだな」
門矢は表情を変えずに言ってきた。
「世界を破壊する筈の俺が。今ではスサノオと戦うのか」
「貴方は世界を守る存在になりました」
そうなったというのである。
「そう、全ての世界をです」
「ならそうさせてもらう」
門矢は紅の言葉を受けて述べた。
「このままな」
「そうされて下さい。では僕達はこれで」
「渡君、戻ればまただ」
名護がその紅に言ってきた。
「戦いが待っているな」
「そうですね。今度はドーパメントですね」
「風都だけではない。東京にも出て来ている」
「はい、ですから余計にですね」
「あの連中の裏には園咲家という家族がいるらしいが」
登はそれはわかっていた。
「だが。まだ謎が多いな」
「そうだよね。僕は僕で」
マサオもいる。
「未来で戦わないといけないから」
「ではだ。これでな」
「また会おうね」
「共に戦えることを幸せに思う」
次狼にラモン、力も別れを告げてだ。嶋も言ってきた。
「ディケイド、また会おう」
「素晴しき青空の会は同じくスサノオと戦う組織だから安心して」
恵も言ってきたのだった。
「その時はだ」
「喜んで協力させてもらうわ」
「俺はお好み焼き屋やってるからな。また来てくれや」
「健悟さんのお好み焼きは最高よ」
ついでに襟立と静香も出て来た。彼等も立派な戦士なのだ。
「ほな、またな」
「私そのお店でアルバイトもしてるから」
「渡、ではな」
「今は行こうね」
「次の戦いにな」
次狼にラモン、力は紅にも言ってきた。彼もそれに頷いてだ。
「じゃあまた」
「ああ、またな」
彼等も別れの言葉と共に門矢達と別れる。そして最後は。
「御前等は去らないのか」
「僕の世界には兄さん達がいるしね」
「俺の世界はな。もう何もないしな」
海東と小野寺は笑顔で門矢の問いに答えてみせた。
「だから。暫くは君達と一緒にいるよ」
「こっちの世界がスサノオが主に暴れている世界みたいだしな」
こう言うのである。
「そういうことだからね」
「ここにいさせてもらっていいか?」
「俺は止めることはしない」
彼等に背は向けていた。だが言葉は向けていた。
「いたいのならいろ」
「じゃあ。御言葉に甘えてね」
「そうさせてもらうからな」
「じゃあ私達は」
キバーラは光の横に出て来ていた。そのうえで声をかけてきていた。
「このままね」
「はい、このままですよね」
「そうよ。一緒に戦いましょう」
こう光に言うのである。
「スサノオとね」
「そういえば鳴滝さんは」
「あの人はあの人で用事があってね」
今は姿を見せない彼の話も出て来た。
「今はいないの」
「そう
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