第二十七章
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なんですか」
「けれどあの人はもう私達と敵になることはないわよ」
「そうか」
門矢はその言葉も聞いていた。
「それはもうないか」
「そうよ。だから安心して」
このことを門矢にも話すのである。
「私達の敵は同じだし」
「スサノオだな」
「ドーパメントの後ろにもいるわよ」
「そうだな。それではな」
門矢はキバーラの言葉に応えながらだ。自らのバイクを見ていた。彼のものだけでなく他の三人のものもあった。合わせて四台である。
そのバイクに歩み寄ってだ。彼はまた言った。
「行くとするか」
「まずは何処に行くんだい?」
海東がその彼に問うた。
「それで一体何処に」
「まずはおやっさんのところに戻るか」
「お爺ちゃんのところですよね」
「そうだ、そこに戻る」
こう海東に応えるのだった。そしてバイクに乗ってだ。
「行くとするか」
「今からだね」
「美味いコーヒーを飲んでそれからまた考える」
ヘルメットを被りながらの言葉だった。
「これからのこともだ」
「まずはコーヒーかよ」
「お爺ちゃんの淹れたコーヒーを」
「ついでに写真も見る」
このことも話した。
「さて、俺のこれからの写真はどうなるかな」
「そっちはかなりよくなってきてますよ」
光はにこりと笑って門矢に応える。無論彼女もバイクに乗っている。今まさに旅立とうとしているかの様である。
「最初とは全然別ですよ」
「そうか。ではそれも見てからだな」
それも受けての言葉だった。
「行くとするか」
「はい、それでは」
四人のバイクが発進する。そうしてそのうえで今は写真館に戻る。大ショッカーの塔は崩れ落ちスサノオはまた倒れた。だが彼等の戦いはまだまだ続く。今はほんの一時の休息に過ぎなかったのだ。仮面ライダーの果てしない戦いの。
仮面ライダーディケイド 本当の自分自身 完
2010・4・5
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