第二十六章
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「わかる。ディケイド生きてる」
「どうしてわかるんだ?」
カズマ、即ち仮面ライダー剣がそのアマゾンに問うた。
「あいつが生きているって」
「ディケイド、アマゾンの友達」
半ば屈んだ獣の姿勢だ。両手も爪を立てている感じだ。だが彼が出す言葉は紛れもなく人間のものだ。それは否定できないものだった。
「だからわかる」
「だからか」
「そう、待っていればいい」
そしてこうも言うのだった。
「ディケイド絶対に帰って来る」
「そうですね、あの人は帰ってきます」
「絶対に」
アスムとワタルはアマゾンの言葉に頷いた。
「もうすぐ帰って来ますね」
「僕達の前に」
「塔が崩れます」
ここで紅は塔を見ながら述べた。
「今、そして」
「帰って来た」
名護の言葉だ。
「その彼が」
「ああ、そうだな」66
登の目にもだ。彼は見えていた。
「今な」
「今回ばかりはって思ったけれどな」
「私もですよ」
小野寺と光は本気でそう考えていた。
「けれどな。こうした帰り方もな」
「士君らしいですね」
「全くだね。さて」
海東は前から来る彼を見ていた。皆まだ戦う姿のままだ。誰もがまだライダーの姿だったり種族としての姿のままだ。そのうえでの言葉だった。
「君に聞きたいけれど」
「何だ?」
「君は誰かな」
海東はその彼に問うた。
「誰なのかな、一体」
「俺か」
彼はこう返してきた。
「俺が誰かだな」
「そうさ。君は誰かな」
また彼に対して問うた。
「教えてくれないかな、是非」
「いいだろう」
いつもの様に横柄にも聞こえる言葉だった。
「俺はだ」
「君は?」
「通りすがりの仮面ライダーだ」
その赤い姿を戦士達の前に見せての言葉だ。
「よく覚えておけ」
その言葉と共に後ろにあった塔が音を立てて崩れた。そうして廃墟に成り果てる塔が何よりの象徴だった。この戦いも終わったのだった。
戦いが終わればだ。最早戦士達が残る理由はなかった。まずはそれぞれのライダー達がそれぞれの世界へと戻っていくのだった。
「それじゃあな」
「また会おう」
「機会があればな」
「そういうことで」
龍騎にカブト、アギト、それにファイズがそれぞれの世界へと去った。そして次は。
「士、またな」
「貴方とまた戦いたいです」
「僕達の世界でスサノオと戦います」
剣、響鬼、キバも言ってだ。そのうえで去るのだった。三人も元に戻った彼等の世界に帰ってだ。そこで中間達と共に戦うのであった。
アマゾン、ブラック、RXもまた。それぞれ元の世界にと帰るのだった。
「まさひこ君待ってる。アマゾン友達大事にする」
「また。戦いがある」
「それならそれに向かうだけだ」
こう言い残してだ。ディケイド達に一
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