第二十四章
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その全てのボタンを押していく、まずはそれからだった。
「クウガ」
「アギト」
「龍騎」
「ファイズ」
「ブレイド」
「響鬼」
「カブト」
「ディケイド」
「キバ」
その全ての名前が電子音で告げられ。
「ファイナルカメンライダー」
「ディケイド」
そうしてだった。ディケイドの額にその力が宿り全てのカードが備わった。
胸と肩にあるその全てのライダーが光り腰にも宿る。今ディケイドはその真の姿を現わしたのだ。その手には剣もある。コンプリートフォームだ。
「これでいいな」
「その姿で戦うか」
「貴様の望みだな」
「如何にも」
スサノオもその通りだと返す。
「そして他のライダーは出しはしないか」
「そのつもりは最初からない」
まさにそうだというのだった。
「俺だけの力で倒す」
「そうするというのか」
「何故ならこれは俺と御前の勝負だからだ」
「私と君のか」
「仮面ライダーは人間としてその存在意義を見せるもの」
「私に。だが私だけにではない」
スサノオの言葉には何か意味深いものが宿っていた。自分に見せながらも自分だけではないという。その言葉にこそそれが込められていた。
「そういうことだからな」
「その通りだ。貴様は常に人の存在意義、そしてその力を見ている」
「しかしそれは私だけではない」
「俺達自身も。そして他の者達もだ」
「見ている。君達をな」
「それが俺達の生きる意義だ。それを見せる為にもだ」
右手の剣を構えながら。また言ってみせた。
「俺は俺一人の力で戦う」
「その力を見せてもらおう」
「貴様は来ないのか」
「ふふふ、私は見る者」
こう言うだけだった。今はだ。
「私を倒せるならばそれでよし。倒されなければだ」
「その時はか」
「その通りだ。既に私の力は使った」
「この塔に何をしてくるか」
「流れ星が落ちる。私があと一分生きているとだ」
「それにより俺も外にいる紅渡や大樹達も死ぬ」
「その通りだ。では見せてもらおう」
スサノオは動かない。しかしもうカードは切っているのだった。それは言葉だけのことではないのはディケイドも直感していることだった。
「君の力をだ」
「いいだろう。では行こう」
左手に持っている剣に力を宿らせてだ。右手に持ち替えそのうえで空いた左手で腰のケースのボタンを次々に押していく。すると。
「ファイナルアタックライド」
まずはこの電子音からだった。
「クウガ」
「アギト」
「龍騎」
「ファイズ」
「ブレイド」
「響鬼」
「カブト」
「電王」
「キバ」
そして最後は。
「ディケイド」
ここまで告げられてだ。全身に赤い凄まじいまでの光が宿った。そうして。
跳んだ。それからだった。空中でも凄まじい光
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