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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第9話
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たヴァンの念押しにフェリが困惑している中ヴァンの答えを察していたアニエスは微笑みながらヴァンを見つめてヴァンに確認した。

「決めつけるんじゃねえ。正直、手に余りそうな案件だ。高位猟兵団の部隊が消息不明……ヤバイ匂いがプンプンしやがる。お前の曾祖父さんの件もある以上、旧首都を離れるわけにも――――――」

アニエスの確認を否定したヴァンは依頼を請ける事に対して消極的である事を答えかけたが、その時突如何かの音が鳴った後アニエスが常に身に着けているゲネシスを保管している小さなポーチ越しにゲネシスが光を放っていた。

「え……」

「……?それって……」

「おいおい……」

突然の出来事にアニエスが呆け、フェリが戸惑っている中、ヴァンは疲れた表情を浮かべた。



「……曾祖父の手記によれば、8つの”ゲネシス”はお互い惹かれ合うそうです。今まで何の反応もなくて、フェリちゃんの話を聞いたら光り出したということは……」

「チッ、オカルト――――――ともあながち言えねぇか。」

(会話を聞いてから反応するということは、信じ難いですが恐らく”ゲネシス”とやらは何らかの装置でありながら”会話を理解する事ができる”ようですね……)

「???あの……その綺麗な装置が一体……?」

アニエスとヴァンが会話している中メイヴィスレインは目を細めてゲネシスの事について考え、フェリは戸惑いの表情で二人を見つめて声をかけた。

「ふふ、私のひいお祖父ちゃんの遺品でちょっと不思議な力を持っているんです。ひょっとしたらアイーダさんたちを捜す手がかりになるかもしれません。」

「!ほ、本当ですか……!?」

「だから先走んじゃねえ!――――――引き受けるかはともかく、まずは状況整理する。もう少し詳しく話せや、”依頼人”。」

アニエスの話にフェリが血相を変えている中二人にそれぞれ注意したヴァンは頭をかいた後表情を引き締めてフェリに依頼についての詳しい説明を求め

「あ――――――はいっ、ありがとうございます!

ヴァンの答えを聞いたフェリは嬉しそうな表情で頷いた後説明を始めた。



その後モンマルトで3人で夕食を取り、事務所に戻るとヴァンはディンゴやベルモッティに連絡を取って情報収集をした。



「―――――有力な情報が幾つか入ってきましたけど……どれも断片的すぎて決め手にはならなさそうですね?」

「……はい……その、北カルバードってこんなに大きい国なんですね。地図ではわかっていましたけど組織とか勢力も色々ありすぎて……」

「正確に言えば国じゃなくて、国――――――”クロスベル帝国に所属している州の一つ”だがな。ま、つっても腐ってもかつての三大国の一つ――――北と南に分かれたとはい
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