暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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夏休みになっての初めての日曜日、たっ君と図書館で宿題のドリルをする目的で来ていた。今日は、珍しく知っている連中も居なくて、隣同士で座っていたんだけど、私は遠慮も無しにだんだんと椅子をくっつけるようにしていっていたんだ。
「なぁ 近づきすぎちやうか?」
「そうかぁー? ええやん こーやって勉強することってないヤン」
「だけど 違うことやってんのに こんなに寄る必要あるやろか?」
「うー・・・ 嫌なんか? みゅうみゅんがうっとぉしいん?」
「いや そんなこと無いけどなー チラチラ見られてるような」
「それは みゅうみゅんが可愛いからちゃう?」
「アホッ!」と、そのまま たっ君はドリルに眼を落していた。
1時過ぎまで、そのままで、たっ君が「帰ろ!」って言って、私から たこ焼き食べたいと誘っていた。お店に着くと たっ君が「おばちゃん たこ焼きと焼きそば 一つずつ」と注文していて、私は続いて「冷やし飴も」と・・・。夏の日差しを避けてか、いつものベンチがプレハブの東っ側に移動されていて、木陰になって幾分涼しいのだ。
並んで座って、最初にたこ焼きと冷やし飴がきて、私はひざの上にたこ焼きを乗せていると
「なんか…刺激的やなー みゅんの褐色の腿の上からたこ焼き突っつくのって」
「なにゆうてんのん いっつも見てるやんか」 今日は、サイドプリーツでブラウン系のミニスカートにレモンイェローのTシャツだったんだけど・・・。私は、膝から上が日焼しているので、目立つからスカートは黒っぽいものに決めていて、だけど練習の時、膝から下はいつもストッキングなので、膝から上と下で肌の色が違って見えるから、今日もハイソックスを穿いていた。
「そんでもよー グラウンドでは 見てると、黒い猫が走り回ってるようだから・・」
「ふふっ 猫かぁー チーターぐらいにゆうてほしいわー でも、上のほうは白いねんでー」と、私はスカートをずらして見せると
「やめろよー こんなとこで・・・」
「へっ たっ君にしか見せへんってっ! 安心して」と、もう1/3位飲んでしまっている冷やし飴をたっ君が持っているのに気がついて
「あっ 冷やし飴 ウチにもちょうだいなぁー 無くなるヤン」だけど、たっ君はコップを持ったまま 私の口元に持ってきて飲ませてくれただけで、その時におばちゃんが焼きそばを持ってきてくれて
「まぁまぁ いつも 仲が良いねぇー 羨ましいよ 野菜多めに入れといたよ」
「そんなぁー ねぇ おばちゃん ご家族は?」
「そー 主人は10年前に亡くなってね あの人が定年になって、この店を始めて直ぐだったんだよ ひとり娘が居るんだけど、関東に嫁にいったきりで・・・わたしゃー 独り暮らしなんよ 気楽でいいけどね
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