第90話 歪んだ再会
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
見て驚いた。なぜなら……
「にゃあ、フィーだにゃん」
「ラ、ラウラだわん……」
わたしとラウラは水着になってそれぞれ猫と犬の耳のカチューシャと尻尾、後手袋と靴下を装着してコスプレをしていた。
あっ因みに言っておくけど尻尾は腰にはめて装着するタイプのものだからね、変なこと考えないでよ。
わたしは猫みたいなポーズで、ラウラは顔を真っ赤にしながら犬みたいなポーズで挨拶をする。
「な、な、な……!?」
「ほら、こっちに来るにゃん」
わたしは動かなくなったリィンを引っ張ってベットに座らせた。そして彼の膝に頭を乗せて丸くなる。
「撫でてほしいにゃん」
「えっと、こうか?」
「……♪」
リィンは猫を撫でるようにわたしの頭を撫でてくれる。ん、気持ちいい……?
「う、うう……」
「ラウラ、おいで」
「えっ……う、うん……じゃなくてわん」
リィンに手招きされたラウラはリィンに近寄った。するとリィンはラウラの頭を撫でた。
「可愛いよ、ラウラ」
「あっ……んっ……♪」
ラウラは嬉しそうにリィンの手に頬すりをする。
「今はリィンの猫ちゃんだにゃん。いっぱい可愛がってほしいにゃん」
「わ、私も遊んでほしいわん……」
「ああ、いっぱい遊ぼうな」
それからわたし達はリィンといっぱい遊んだ。お腹を撫でられたり背中を摩ってもらったりしたし猫じゃらしやボールで遊んだりもした。
「二人とも可愛いなぁ」
「にゃあ……」
「くぅん……」
リィンに抱き寄せられて幸せに浸るわたしとラウラ、そろそろ次の段階に……
「……二人とも、ありがとうな」
「えっ?」
「俺がレンの事で気を張ってると思ったから気分転換の為にこんなことしてくれたんだろう?」
「えっ……そ、そうだよ」
リィンがレンの件で自分が気を張ってるからコスプレしたんだろうと言った、正直そんな意図は無かったけど同意しておいた。
「ごめんな、二人に心配かけて……でも俺は大丈夫だよ。レンの事は諦めたわけじゃない、俺は彼女の憎しみと向き合ってレンを取り戻す。だから俺を支えてくれないか?」
「……ん、勿論だよ。わたし達もリィンと一緒に戦うから」
「ああ、そなただけには背負わせないさ。私達は一心同体なのだからな」
わたしとラウラはリィンと共に戦う事を改めて誓った。
「ん、じゃあそろそろ本格的に勝負に入ろうか」
「えっ、勝負って……?」
「正妻を決める勝負だよ」
「ええっ!?あれって冗談とか建前じゃなかったの!?」
「そんなわけ無いじゃん。それはそれ、これはこれだよ」
私はそう言うとリ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ