第90話 歪んだ再会
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も構いませんよ、うふふ♪)
ティ―タは怯えてエステルにしがみつきクローゼとアネラスは愛想笑いを浮かべていた。エマも笑っていたけど何処か余裕も感じられた。
「埒が明かぬな、ここは猟兵の流儀である力で奪わせてもらう」
「望むところ。勝負はどうする?」
「リィンに決めてもらえばいいだろう、女のやり方でな」
「それでいこっか」
わたしとラウラは立ち上がるとリィンの元に向かった。リィンはオリビエにからかわれて怒っていたけど構わず声をかける。
「リィン、ちょっといいかな?」
「うん?どうしたんだ、フィー。それにラウラまで……なんか怖いんだけど?」
「なに、少し勝負するから見届けてほしいのだ」
「勝負?こんな時間にか?もう夜だぞ?」
「だいじょうぶ、仕合とかじゃないから」
「まあいいけど……」
リィンは立ち上がってミラを置いて外に向かった。わたしとラウラもミラを置いてそれに続く。
「リィン君、頑張ってね……」
エステルの声が聞こえた気がするけど今は気にしない、わたしはそのまま二人と宿泊してるホテルに向かった。
「それでなんの勝負をするんだ?」
「ん、リィンの正妻を決める勝負だよ」
「制裁!?俺、二人に罰せられるのか!?」
「違う、そちらではない。正しい妻と書いて正妻だ」
「ああ、そっちね……って正妻!?」
わたしの正妻という言葉を制裁と勘違いしたリィンが驚くが、ラウラの訂正にホッとしてまた直に驚いた。
「リィンも団長とマリアナ見てて分かってるでしょ?ハーレムには取り仕切る一番が必要だってこと」
「まあ分かるけど……今決めないと駄目なのか?」
「うん」
「そう言われてもな……優柔不断なのは自覚してるけど二人の事は同じくらい愛してるから今すぐに決めろって言われても……」
私が団長とマリアナの事を言うとリィンも納得した様子で頷くがそれでも決められないらしい。まあ愛してるって言われたのは嬉しいけど……
「だからわたし達がアピールする、それでリィンは選んでほしい」
「うん、そういう事だ」
「……分かった。大事なことだからな」
取り合えず準備をする為にリィンには一旦席を外してもらうことにした。
「ほ、本当にこれを着るのか!?」
「うん、リィンに喜んでもらえると思って買っておいた」
「い、いやしかし……」
「嫌ならいいよ。わたしの不戦勝ってことで」
「そ、そうはいかん!やってやろうではないか!」
「ん、それでこそだね」
わたしとラウラはある衣装を着てリィンを呼んだ。
「リィン、入っていいよ」
「ああ、分かった……っ!?」
部屋に入ってきたリィンはわたし達を
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