第90話 歪んだ再会
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執行者の情報を知ってる以上メンバーにも話しておくべきだと思ったので」
「……そうか」
ジンはリィンが話そうとしている話の内容を知ってるので気を聞かせてそう言うがリィンは大丈夫だと答えた。
「ただ今から話す話の内容はかなりショッキングなものになる、ティータやクローゼさんは聞かない方が良いと思うけどどうする?」
「わ、私にも聞かせてください!コリン君……じゃなくてレンちゃんの事をちゃんと知りたいんです!」
「私も友人としてリィンさんの力になりたいです、だから聞かせてください」
「……分かった」
リィンは一応ティータやクローゼに配慮しようとしたが二人も知りたいと答えたので話を始めた。
「俺は今から数年前にD∴G教団に誘拐されたことがあるんだ」
「D∴G教団?何処かで聞いたような……」
「エステル、あんた授業で教えたでしょう?D∴G教団っていうのは過去にゼムリア大陸でとんでもない事件を引き起こした宗教集団の事よ」
「えっと……ああ、確かにそんな話を聞いたわね。ノートに書いてあったわ」
「まったく……」
ノートを見てそう言うエステルにシェラザードが溜息を吐いた。
「D∴G教団……私も知っています。確か各国で子供のみを狙った誘拐を繰り返した恐ろしい集団だと。孤児院でも警戒されていたはずです」
「ああ、奴らは子供を使った人体実験を行っていた。なにが目的だったのかは分からないが一つ言えるのは奴らに倫理観は一切なかった」
クローゼも知っていたみたいでテレサの孤児院でも警戒がされたらしい。リィンは頷き教団について倫理観は無いと語った。
そこからは表現をぼかしつつ自分がされた人体実験を軽く話してくれた。でもやっぱりそのD∴G教団って奴らには殺意しか湧かないね。
「酷いわ、どうしてそんなことが出来るのよ……!」
「チッ、実際に被害者から話を聞くとマジでムカつくな、そいつら」
「私達はその頃はまだ実績が無かったから壊滅作戦には参加できなかったけど……各国が総力を挙げて潰そうとするのも納得ね」
エステルはどうしてそんなことが出来るのかと困惑してアガットは心底不快そうに顔を歪めていた。
シェラザードは当時の自分では実績が足らずに作戦には参加できなかったと話している。
「俺はカシウスさんと共に壊滅作戦に参加したが酷い有様だった。確か確認されている生存者は1名だったな」
「1名って……あんまりだわ。その攫われた子達にも家族がいたはずなのに……」
ジンの生存者は1名という話を聞いてエステルが泣き出してしまった。本当にその通りだよね……
「俺はそんな地獄の中でレンに出会ったんだ。あの子は見た技術を瞬時に覚えることが出来
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