第90話 歪んだ再会
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裏切らない本当の家族よ」
「レン……」
嬉しそうに自慢するレンにリィンは悲しそうにそう呟いた。
「ねえエステル、貴方も一緒にこないかしら?」
「えっ……」
するとレンはエステルに声をかける。
「なんであたしに……?」
「レンね、最初エステルを殺そうかなって思ったの。だってヨシュアのお気に入りなんですもの」
「ヨシュアって……レン、貴方ヨシュアを知ってるの!?」
レンからヨシュアの名前が出てきてエステルが反応する。
「レンを助けてくれたのがヨシュアとレーヴェなの。パテル=マテルと同じレンの大切な家族……そんなヨシュアをたぶらかす悪い奴だって教授から聞いてたから。でもレンもエステルが気に入ったわ、家族になってくれるならヨシュアに会わせてあげる」
「……駄目よ。ヨシュアには会いたいけど結社には入れないわ」
「そう、残念だわ。気が変わったら教えてね」
レンの提案をエステルは拒否した。
「エステル!」
「アガット!皆!」
そこに別行動をしていたアガット達が駆けつけて来てくれた。
「あらあら、賑やかになってきたわね。お茶会もすんだことだしレンも失礼させてもらうわね」
「レン!」
「リィン、貴方は近い未来に必ず破滅する。これは決定した未来なの。その時を楽しみにしてるわ」
レンはパテル=マテルの腕に飛び移るとそのまま飛び立ち漆黒の夜の中に消えて行ってしまった。
「レン……」
リィンはレンが去っていった空をただ見上げてそう呟くしかできなかった……
―――――――――
――――――
―――
それから数日が過ぎた。わたし達は被害の確認などの確認に追われたりしていたよ。幸い死傷者はいなかったのが救いだね。
色々ドタバタしていたけどようやく落ち着けるようになってきた頃、リィンがメンバーをギルドに集めていた。
「皆、色々忙しい中集まってくれてありがとう」
「どうしたのリィン君?急にみんなを集めたりして……」
「そろそろ俺とレンの関係を話しておこうと思ってね。気になってただろう?」
「まあね……」
リィンの問いにエステルは気まずそうに頷いた。
「それにここで話しておかないと俺がレンと通じてスパイしていたって思われるかもしれないからね」
「なんで俺を見るんだよ」
リィンにチラッと顔を見られたアガットが不快そうにそう言う。実際リィンとレンの関係を疑ってる軍人や別の遊撃士もいるのは事実だ。
「リィン、良いのか?話す内容は恐らくアレだろう。お前さんにとっても辛い話だと思うが……」
「大丈夫です、ジンさん。謎に満ちた結社の
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