第七百三十七話 シュールリアリズムの植物その十一
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「この植物達が食人植物なら」
「餌にしてたわ」
「そうしてたわね」
「迷わずね」
そのうえでというのだ。
「実際食人植物がある星なら」
「そうしてるから」
「ブラジルでも」
「そう、凶悪犯なら」
それならとだ、レミはまたこう言った。
「容赦無用だからね」
「それが連合だしね」
「だからね」
「そうしたこともしてるの」
「アマゾンは危険な生きものの巣窟だから」
そこからも地獄と呼ばれていることは今話している通りだ、それがアマゾンという自然環境であるのだ。
「もうあっという間にね」
「地獄行きよね」
「何でも川に放り込んだ瞬間に」
まさにその時にというのだ。
「巨大な鰐が出て来て」
「丸呑み?」
「そう、それでね」
「終わりだったの」
「船から蹴りだしたら」
凶悪犯をというのだ。
「絶叫と共に川に落ちていって」
「そこでなのね」
「巨大鰐が川から口を開けて待っていて」
「そのお口の中に」
「ダイレクトで入ってね」
そうなってというのだ。
「終わりだったそうよ」
「それってね」
七海はそこまで聞いて言った。
「ピーターパンのね」
「フック船長ね」
「あの人最後死ぬのよね」
「原作ではね」
「まあ死んでもすぐに生き返るかもしれないけれど」
ネバーランドという世界ではだ、ただ原作ではピーターが間引いているという不気味な一文も存在している。
「とりあえずね」
「時計鰐に丸呑みにされてね」
「死んでるわね」
「それと一緒っていうのね」
「そう思ったわ」
こうレミに話した。
「その最後聞いて」
「鰐も大きいとね」
レミはそれならと話した。
「本当に人間なんてね」
「一呑みね」
「大蛇も巻き付くことなくて」
身体にというのだ、蛇は獲物に巻き付いて締め付け圧迫死させてから呑み込むのが狩りの仕方なのだ。
「そのままね」
「丸呑みね」
「アナコンダとかね」
「そうするのね」
「ただアナコンダってね」
レミはアマゾンを象徴する生きものの一つのこの大蛇の話をさらにいた。
「基本大人しいのよ」
「そうみたいね、実は」
「満腹だったら」
それならというのだ。
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