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夢幻水滸伝
第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その五

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「降伏するで、あんた達の安全は保障してもらうさかい」
「有り難うございます」
「我等のことまで気遣って頂き」
「そうして頂いて」
「当然のことや」
 それはというのだ。
「自分が率いている将兵それに民のことを思わん星の人の資格がな」
「ない、ですか」
「そうですか」
「そうなのですか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「この度もですか」
「我らのことも気遣ってくれますか」
「そうなのですね」
「そやで、ほな白旗掲げような」
 こう言ってだった、ミニーは自ら白旗を掲げた。こうしてソルトレークシチーは陥落しトウェイン達はアメリカ西部の三州の三人の星の者達との戦を彼等の勝利で終わらせたのだった。
 トウェインはすぐに三州を併合しその民と軍を自分達の勢力に組み入れた。そしてホイットマン達三人もだった。
「今日からは自分達三人もや」
「仲間ですか」
「迎えてくれますか」
「そうしてくれますか」
「ああ、今までは敵やったが」 
 トウェインは降伏と併合を宣言する席でその三人に告げた、彼の他の星の者の仲間達もその場に揃っている。
「これからはな」
「味方ですか」
「そうなりますか」
「これからは」
「そや」
 まさにというのだ。
「宜しくな」
「いや、ここまであっさりと仲間に入れてくれるとは」 
 敵だった自分達をとだ、ホイットマンはどうにもという顔で言った。
「この世界ではよおあることにしても」
「わいがそうするとはか」
「心配でしたが」
「心配でもな」
 それでもというのだ。
「これがわいのやり方や」
「だからですか」
「こうしてな」
 まさにというのだ。
「自分等は仲間にする、それでや」
「この世界を救う為にですね」
「一緒に頑張ってもらうで」
「ほなこれから」
「ああ、そういうことでな」
「それでこれからどないするんですか?」
 スタインベックはトウェインに尋ねた。
「一体」
「そのことか」
「はい、どうしますか?」
「まずは政や」
 トウェインは即座に答えた。
「戦の後始末と勢力全体を豊かにする為にや」
「併合した三州を含めてですね」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「産業もインフラも教育もな」
「整えますね」
「そうするわ、実はテレビもな」
 トウェインはここで強い声で言った。
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