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夢幻水滸伝
第三百三十五話 ソルトレークシチー攻防戦その一

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                第三百三十五話  ソルトレークシチー攻防戦
 スタインベックとの戦を終え彼の軍勢を咥えたトウェインは早速次の動きに入っていた。その動きはというと。
「ソルトレークシチーですか」
「あの街に向かいますか」
「そうされますか」
「ああ、そしてエリカちゃんとオニールと三人でな」
 トウェインは将兵達に答えた。
「あの街を攻めるで」
「そうされますか」
「これより」
「そうされますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「あの街をや」
「攻略されますか」
「最早三州で残っているのはあの街だけです」
「他の街や村は掌握しています」
「次々と降り」
「そうなってるさかいな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「是非ですね」
「あの街を攻め落とし」
「戦を終わらせますか」
「そうするわ、そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「はい、それでは」
「これからですね」
「あの街に向かわれますね」
「自分等を率いてな」
 そのうえでと将兵達に答えた。
「そうするで」
「わかりました、ほなです」
「これより攻めましょう」
「そうしましょう」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 トウェインは軍を率いてソルトレークシチーに向かった、彼はまずはそこでエリカそれにオニールと合流するつもりだった。
 ミニーはスタインベックの敗北を聞いていた、そしてだった。
 その報告を聞いてだ、こう言ったのだった。
「これで私一人か」
「そうなりました」
「そして我々の勢力もです」
「このソルトレークシチーだけです」
「そうなってしまいました」
「孤立したな」 
 ミニーは嘆息して言った。
「ほんまに」
「残念ですが」
「もう我々しかいません」
「そうなってしまいました」
「そやな、それでどないするか」
 将兵達に応えて述べた。
「もう私は決めてる」
「戦われますね」
「最後まで」
「そうされますね」
「戦はあまり好きやない」
 このことは断った。
「そやけどな」
「戦われますね」
「それでも」
「そうされますね」
 将兵達も言った。
「このソルトレークシチーまで」
「そうされますね」
「最後の最後まで」
「私と一緒に戦いたい人だけな」 
 今度は笑って話した。
「そうしてくれるか」
「もうそうした者しか残っていません」
「先に家族持ちを帰らせた時で」
「ですからこのままです」
「戦いますよ」
「そう言ってくれるか。幸い食料も燃料も弾薬もある」
 物資は全てというのだ。
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