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金木犀の許嫁
第四話 同居の準備その九

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「いいわね」
「冷えることには注意ね」
「女の人はね」
 どうしてもというのだ。
「冷え性にはよ」
「注意ね」
「そう、身体によくないし」 
 母はさらに言った。
「子供産むっていうでしょ」
「そのことね」
「女の人は」
「今は関係ないにしても」
 高校生の今はというのだ。
「将来はね」
「子供産むから」
「身体を冷やさないことね」
「そうよ、スポーツ選手も言われるけれど」
 身体を冷やすなというのだ。
「女の子もでね」
「特に私ね」 
 夜空が言った。
「それは私もね」
「気を付けてるのはわかるわ」
「あったかいの好きだし」
「夏でもそんなに冷やさないわね」
「夏もお風呂に入って」
 即ち湯舟に浸かっているのだ、そうしてしっかりと身体を温めて夏も冷えない様にしているのである。
「そうしてるしね、ただ」
「ただ?」
「冷たいものは飲むわね」
「夏はね」
「夏に熱いものは」
 それはというのだ。
「どうしてもね」
「飲めないわね」
「よく冷えた」
 そうしたというのだ。
「麦茶とかね」
「よく飲んでるわね」
「暑い時に熱いものは」
 それはというのだ。
「飲めないわ」
「それはね」
「いいのね」
「あまり暑過ぎても」
 冷えない様に心掛けることはいいがというのだ。
「よくないから」
「熱中症になるわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「あまり暑過ぎてもね」
「駄目よね」
「だから冷たいもの飲むのは」
 それはというのだ。
「いいわよ」
「それ位は」
「ええ、ただあんた冬は」
「あったかいもの飲んでるわ」
 そうしているというのだ。
「よくね」
「それもいいのよ」
「程々に温かくね」
「そうよ、熱中症はね」
 これはというのだ。
「よくないから」
「気を付けることね」
「そうよ、温める場所は」 
 そこはというと。
「足ね、ふくらはぎとか」
「足の先ね」
「下半身を温めて」
 そうしてというのだ。
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