第一話 全てのはじまりその十五
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「身体が限界だ」
「だからか」
「だから七人だ」
「そうだったか」
「そうだ、その六人もだ」
バドはさらに話した。
「あと少しでだ」
「帰って来るか」
「そうなる、だからな」
それでというのだ。
「六人が戻ったらな」
「それならだね」
アラタが応えた。
「彼等からもだ」
「話を聞けばいいね」
「戦いのことは戦士達に聞くことだ」
バドは冷静な声で告げた。
「そうだな」
「うん、実際に戦っているとね」
アラタもそれならと応えた。
「やっぱりね」
「戦いを一番知っているとな」
「そうだね」
「何かを一番語れるのはその何かをしている者だ」
バドは腕を組んで言い切った。
「だからだ」
「ジュウオウジャーの人達に聞けばいいんだね」
「彼等の戦いはな、君達と同じだ」
「俺達の戦いは俺達が一番知っていて」
「語れるな」
「そうだね」
アラタもそれはと頷いて応えた。
「それじゃあね」
「話を聞こう」
「ジュウオウジャーの人達が戻ったら」
「そうしよう」
「それまではくつろいでね」
森が笑顔で言ってきた。
「そうしてね」
「そうしていいのか」
「いいよ」
ゴセイナイトにその笑顔で答えた。
「是非ね」
「悪いな」
「いやいや、悪くないよ」
「そうなのか」
「だってね」
それこそという口調での言葉だった。
「仲間だからね」
「同じく戦っているからか」
「うん、だからね」
その為にというのだ。
「君達がここでね」
「くつろいでもか」
「いいよ、それに僕は来る者は拒まずだし」
笑顔でこうも言った。
「だからね」
「そう言ってくれるか」
「それで何を飲むかな」
「いや、私は飲まない」
ゴセイナイトはきっぱりとした口調で答えた。
「というかだ」
「飲めないかな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それはわかると思う」
「うん、その身体だとね」
「もっと言えば飲む必要もない」
こうも言うのだった。
「私はな」
「そうなんだね」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「他の者に聞いてくれ」
「それじゃあな」
「何でもいいよ」
アラタが笑顔で答えた。
「別にね」
「何でもいいんだ」
「俺達は」
「じゃあ皆緑茶でいいかな」
森はそれならとこのお茶を出した。
「それなら」
「うん、それじゃあね」
「それを出すね」
こう言うのだった。
「今から」
「お願いするね」
「じゃあね」
森は笑顔で応えた、そうしてだった。
一同がお茶を貰って飲もうとしたところで家のドアが開いた、そうしてまた新たな戦士達と出会うのだった。
第一話 完
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