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八条学園騒動記
第七百三十七話 シュールリアリズムの植物その三

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「そうしたこともね」
「なくなってるわね」
「ちゃんとね」
「色々な産業あるわね」
「基地だけ言う人なんて」
 アメリカ軍の基地のことであったがこうした主張を言う人物はほぼ確実に自衛隊をかなり否定していた。
「今で言うと中央政府軍の基地があって」
「それ普通でしょ」
 彰子はすぐに返した。
「やっぱり」
「そうよね」
「連合だから」
 その中の一国だからだというのだ。
「連合軍の基地があっても」
「普通よね」
「そうよね」
「けれどね」
 七海は真面目な顔で話した。
「それがね」
「その頃の琉球だと」
「沖縄県っていったけれど」
 地球にあった頃はというのだ。
「その時はね」
「そうした基地のことしか言わない人が」
「知事さんになって」
 そうしてというのだ。
「偉そうにすることがね」
「あったのね」
「そうなの」
 これがというのだ。
「どうもね」
「それで産業については」
「もう全くね」
「なかったのね」
「それで産業なんて」
 本来知事なら自分の県のそちらのことを考えなくてはならないがというのだ。
「頭になくてその結果」
「言うまでもないわね」
「ええ、後でね」
「琉球滅茶苦茶になったわよね」
 七海は冷めた目で言った。
「産業関連の行政しないなら」
「観光以外の産業なくて」
 それでというのだ。
「日本で一番駄目な県ってね」
「言われる様になったの」
「一番貧しくて」
 そしてというのだ。
「まともな産業もないってね」
「その知事さんの後は」
「後で県民の人怒ったらしいわ」
「誰に?」
「当時その知事さんを選んだ人にね」
 選挙でというのだ。
「凄くね」
「何であんな人知事にしたかって」
「基地のこと言っても何にもならないのに」
 当時の国際情勢から基地は彼が何を言ってもなくなる筈がなかったのだ、それでも現実を顧みずそれだけを言っていたのだ。
「それで過激派が好き放題しても」
「あれでしょ」
 過激派と聞いてだ、七海は冷めた目で話した。
「知事さんその過激派とお仲間でしょ」
「そうだったの」
 実際にとだ、彰子も否定しなかった。
「お話聞いたら」
「やっぱりそうね」
「だから過激派が何をやっても」
 それでもというのだ。
「一切ね」
「取り締まらなかったの」
「それで警察も麻痺して」
「治安も悪くなったの」
「だって過激派が何をしてもね」
 それが明らかな違法行為、暴力行為でもだ。
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