第百十六話 半ズボンの有り難さその八
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「潰れたらしいわ、親会社ごとね」
「そうでしょうね」
「そうなるに決まってるわ」
ノルウェーの娘もタイの娘も冷めた目で応えた。
「そんな馬鹿な人雇う位なら」
「そうなるわよね」
「他にも変な人雇ってそうだし」
「親会社もね」
「親会社出版社だったけれど」
その潰れた会社はというのだ。
「看板雑誌のゲーム雑誌編集長や編集者がもう完全にゲーマーになっていて」
「編集者じゃなくて」
「そうなっていたの」
「もう自分達の趣味岳で雑誌作ってて」
「ああ、もう流行とか売り上げとか関係なくなって」
「それでなのね」
「雑誌がおかしくなって」
そうしてというのだ。
「他の雑誌もどうもね」
「そんな風になって」
「それでなのね」
「会社が急に傾いて」
そうなってというのだ。
「そのお店出して数年後にね」
「親会社ごとなのね」
「お店も潰れたのね」
「そうみたい、本当にね」
理虹は二人に眉を顰めさせたまま話した。
「そんなの雇うってね」
「相当おかしいわね」
「親会社があるなら親会社ごとね」
「法律が何故あるかもわかってないの間違いないし」
「テロや殺人いいっていう位ならね」
「鳴りもの入りで開店したけれど」
幸先はよかったがというのだ。
「その結末はね」
「そんな風ね」
「お粗末なものね」
「その店員さんと会った人は自分が今まで出会った中で一番の馬鹿と言ってたけれど」
「その通りね」
「実際救い様のない馬鹿にしか思えないわね」
「そんな馬鹿を雇っているから」
だからだというのだ。
「お店も親会社も潰れたてね」
「言ってるのね」
「実際そうとしか聞こえないしね」
「そうよね、いやここまで馬鹿になりたくないわ」
理虹は心から思って言った。
「どうなってもね」
「そうなったら終わりだしね」
「それこそね」
二人もそれはと頷いた、
「絶対になりたくないわね」
「人が殺されても平気とかね」
「悲しみや痛みや苦しみをわかろうともしない人なんてね」
「なったら終わりよね」
こう理虹に言うのだった、そしてふと二人はこうも言った。
「けどそんな奴って結構変態な場合多くない?」
「そういえばそうよね」
「他の人に偉そうに言っても」
「自分は、よね」
「そういえばそうね」
理虹もそれはと応えた。
「何でかね」
「そうしたこと言う人ってね」
「どスケベでね」
「しかも変態」
「セクハラとかするのよね」
「何でかね」
理虹は首を傾げさせながら応えた。
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