第8話
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ってるな。6年くらい前の話らしいが。……そうか、丁度同じくらいだったな。」
「え――――――」
「……………」
ヴァンがふと呟いた言葉が気になったアニエスが呆けた声を出したその時何かが気になったヴァンは誰もいない場所を真剣な表情で見つめた。
「?ヴァンさん?」
「いや、さっきも言ったように事務所に帰るまでが試用研修だ。”幾つか”甘いモンを調達しながらボチボチ旧市街に帰るぞ。」
「えっと……わかりました。ふふっ、そこは外せないんですね。(気のせい、かな?何か含みがあるような……)」
ヴァンの提案に内心気になりながらアニエスは微笑みながら同意した。
その後数カ所を回ってお菓子を調達したヴァンは最後の調達場所である旧市街の花屋を訊ね、花屋がヴァンに渡すお菓子を用意している間にある事が気になっていたアニエスはヴァンに小声で話しかけた
〜旧市街〜
(あの、ヴァンさん……もしかして……)
(……へえ、まさか気づいたのか?)
(!そ、それじゃあ……)
(嫌な”匂い”はしねぇが一応お前も注意しとけ。)
アニエスが自分の行動を察した事に感心したヴァンはアニエスに忠告した。
「お待たせしました。自信作なので楽しんで下さいね。」
その時商品を用意できた店員がヴァンに商品を渡した。
「あ、ありがとうございます。」
「さて、そんじゃ事務所に戻るか。あまり待たせるのも悪いしな。」
その後ヴァンはアニエスと共にモンマルトまで戻ったが、事務所に向かわずアニエスと共に物陰に向かった。
「………!?」
二人の行動を物陰から見張っていた小柄のフードを被った何者かは急いで二人の後を追ったがヴァンとアニエスが向かった場所には誰もいなかった。
「くっ、どこに……!?」
二人を見失った何者かは慌てて素早い身のこなしで周囲を捜したが二人は見つからなかった。
「いない――――……ど、どうして……?」
「ハッ、大した身のこなしだな。」
何者かが周囲を見回している中感心した様子のヴァンの声が聞こえた後突如ヴァンが何者かの背後に姿を現した!
「ッ!?」
「甘いぜ――――」
ヴァンの登場に何者かが気づいたその時、何者かとの距離を一瞬で詰めたヴァンは何者かの服の首元を掴んで逃げられないようにした。
「ヴァンさん、大丈夫ですか――――――え。」
するとその時物陰に隠れていたアニエスが現れて二人に近づき、ヴァンが捕まえている何者かの正体――――――自分よりも数年年下の子供にしか見えない不審者を目にして呆けた。
「可愛い……」
「……ガキか。」
不審者の容姿にアニエスは思わず見惚れ、
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