第8話
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」
「ちょ、ちょっとディンゴさん!まだあの人に言いたい事が……お、覚えてなさいよ〜っ!裏解決屋、ヴァン・アークライド!!」
そしてマリエルはヴァンへの恨み言を叫びながらディンゴと共にその場から去って行った。
「えっと、ヴァンさん……?」
「ギルドの委託はクリア、新米記者も恰好以外は無事で済んだ。結果オーライだろ、結果オーライ。」
二人を見送ったアニエスは困った表情でヴァンに視線を向けたが、ヴァンは全く気にしていない様子で答えた。
「ふう、なんだか無用な恨みも買ってしまった気がしますけど……でも確かに。あの方が無事でよかったです。――――――これで本日の”試用研修”はお終いですか?」
「ハン、事務所に帰るまでだな。そんじゃ俺達も出るぞ。」
その後二人も整備路を出ると夕方になっていた。
〜リバーサイド〜
整備路を出るとヴァンはある番号にかけていた。
「?えっと、どちらに?」
「こっちに仕事を押し付けやがった熊野郎に決まってんだろ。」
「ああ………」
ヴァンがどこにかけているのか気になったアニエスだったがヴァンの答えを聞くと納得した表情を浮かべた。するとヴァンがかけた番号――――――ジンがヴァンのザイファの映像に映った。
「おお、アークライドか。無事片づけてくれたようだな。」
「……見透かしてんじゃねえよ。必須に加え、任意もクリアだ。ケリのつけ方は任せてもらったが。」
「ハハ、それで構わんさ。俺達と流儀は違うかもしれんがお前さんの判断なら大丈夫だろう。」
「チッ、何を根拠に……」
遊撃士であるジンが自分を信頼している事に舌打ちをしたヴァンは複雑そうな表情を浮かべた。
「―――――とにかく助かった。報酬も口座に振り込んでおく。”今後も”よろしく頼むぜ、アークライド。」
「っておい、冗談じゃ――――――」
今後も自分にギルドの依頼の委託をする事を口にしたジンにヴァンは反論をしようとしたが
「ああ、エレインは反対方面の横断鉄道に乗っちまってな。ザイファの通信なら届くだろうから何だったら――――――」
「そういう気遣いも要らねんだよ!」
「ハッハッハッ、それじゃあまたな。」
次から次へと話を変えたジンの強引さに反論する暇がなく、ジンの方から通信が切られた。
「な、なんてオッサンだ。気のよさそうな顔しといて……」
「あはは……カルバード両州のギルドの重鎮というのも納得ですね。そういえばリベール王国での事件で活躍したとも聞いたことがあるような。」
ジンについて文句を言うヴァンにアニエスは苦笑しながら見つめて呟いた後ジンの事についてある事を思い出した。
「よく知
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