第8話
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事に首を突っ込む性格をしていながら、最終的には大体無事に終わる―――そんな星の下に生まれているらしい。」
「そ、そうなんですか……」
「……なるほど。稀にそのような”人”もいる話は聞いた事がありますが、まさか彼女がその一人だったとは。」
「聞いてるだけでも、随分と手を焼かされてるみたいだな?」
ディンゴが語ったマリエルの事を知ったアニエスは驚き、メイヴィスレインは納得した様子で呟き、ヴァンはからかいの表情でディンゴに指摘した。
「それはともかく、現に危険な場所に足を踏み込んでいる事に違いない。先を急ごう。」
そしてディンゴに先を促された3人は探索を再開し、奥に到着した。
〜最奥〜
「……ッ!」
「ああ……ッ!?」
「……なんだありゃ。」
「……まあ、私達が到着した時点で”あの程度”ですんでいますから、確かに話通り相当な幸運の持ち主ですね。」
「いやあああっ……!は、離してよおおおおっ!?わ、わたしなんか食べてもおいしくないんだからああっ!
奥に到着して目に見える光景――――――手配魔獣の触手に捕らえられて悲鳴を上げているマリエルを見たディンゴは厳しい表情を浮かべ、アニエスは不安そうな表情で声を上げ、ヴァンは困惑し、メイヴィスレインは静かな表情で呟いた。一方手配魔獣は触手を動かしてマリエルの肌に更に触れながら、マリエルに迫っていた。
「やあっ……ど、どこ触って……!?……やだやだ、こんな所で魔獣に食べられちゃうなんて……女神様……おかーさん、おとーさん。――――――ディンゴさああああんん!!」
そして手配魔獣に迫られたマリエルが悲鳴を上げたその時
「やはり運がいい――――――!はあっ!!――――――ヴァン、頼む!」
ディンゴが手配魔獣を蹴り飛ばしてヴァンに呼びかけ
「おおよ!!手を貸せ、メイヴィスレイン!!」
「いいでしょう!!」
呼びかけられたヴァンはメイヴィスレインにも呼びかけ、メイヴィスレインと共に手配魔獣にそれぞれ一撃を叩き込んで手配魔獣を一旦後ろへと退かせ、その間にディンゴはマリエルを救出して抱き上げた。
「え、え……魔獣がディンゴさんに……?……だったらもう食べられても……」
一方救出されたマリエルは状況に戸惑った後僅かに嬉しそうな表情を浮かべて呟き
「寝ぼけるな、下がるぞ!」
ディンゴはマリエルに注意をした。
「余裕あんじゃねーか。――――――よし、一気に仕留めるぞ!」
「はいっ……!!」
「ええ!!」
二人の様子を苦笑しながら見つめていたヴァンは二人に号令をかけ、手配魔獣との戦闘を開始した。
「そらっ!!」
「続きます!えいっ!
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