第8話
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視線を向けて訊ね、アニエスの疑問に頷いて答えたヴァンは苦笑しながらディンゴを見つめた後ディンゴの目的が気になりディンゴに訊ねた。
「いや……どちらかというとプライベートでな。お前達――――――ここに来る途中、誰かを見かけなかったか?どうやらギルドからの委託で手配魔獣の対処に来たようだが。」
「え………」
「もう耳に入れてんのかよ……――――――って、ちょっと待て。俺達以外にここに入り込んでるヤツがいるのか?」
ディンゴが自分達がギルドからの委託依頼を請けている事を知っている事にアニエスが驚いて呆けている中ヴァンは呆れた表情で呟いた後ある事に気づき、真剣な表情を浮かべて訊ねた。
「多分……それも民間人だ。年齢は二十歳、女性、戦闘経験は全くない。」
「た、大変じゃないですか……!」
「ええ。この辺りの魔物達は雑魚とはいえ、戦闘経験がない者からすれば脅威な存在になるでしょうね。」
「おい――――――まさかと思うが。”タイレル通信”の新米記者じゃねえだろうな?」
ディンゴが捜している人物の特徴を聞いたアニエスが血相を変えている中メイヴィスレインは真剣な表情でアニエスの言葉に同意し、心当たりがあるヴァンはディンゴに確認した。
「警察署の前で会った……」
ヴァンの話を聞いてマリエルを思い浮かべたアニエスは不安そうな表情を浮かべた。
「ああ――――――そのまさかだ。一人で捜そうと思ったがお前が来てくれていて助かった。どうか手を貸してくれないか?」
「はあ……しゃあねえ。さっきの借りもあるしな。つうかひょっとしなくても俺のせいだったりするか?」
「え………」
「……………」
ディンゴに協力を求められたヴァンは溜息を吐いた後ディンゴに確認し、ヴァンの確認内容を聞いたアニエスは呆け、メイヴィスレインは呆れた表情でヴァンを見つめた。
「2割くらいは、だろう。――――――どうも気負いがちな娘で、何故か俺をライバル視していてな。先日も、俺を出し抜こうとして警察に突撃取材を敢行したわけだ。まあ結果は察しの通りだろうが。」
「チッ……流石に後ろめたいな。」
「……えっと、もしかして。ヴァンさんが煙に巻いた結果、取材が失敗に終わってしまって……意地になって、新たな情報がないか改めてこちらを調べにきた――――?」
ディンゴの話を聞いたヴァンが舌打ちをするとアニエスはマリエルが魔獣が徘徊している整備路に入り込んだ理由を推測するとその場にいる3人は頷いた。
「た、大変じゃないですか〜……!?」
「全くもってその通りですね。こうして余計な手間が増えたのも、ヴァンの日頃の行いが原因――――――まさしく、”因果応報”ですね。」
「ええい、だから手
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