第8話
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「あ……貴方がフラッシュを?……って、ひょっとしてヴァンさんのお知り合いの――――――」
褐色の青年がフラッシュつきで魔獣達を写真に撮って落とした主である事にアニエスは目を丸くした後ある事に気づいた。
「ディンゴ・ブラッドだ。ヴァンとは昔からの馴染みでな。雑誌メルドのルポライターをやっている。」
「”メルド”……えっと、その有名ですよね。」
「クク、風俗情報から政財界のタブー、オカルトまで扱うゴシップ誌だからな。最近じゃ”バズレイダー”も熱いが、流石に老舗の貫禄がありやがる。意外と愛読してたりすんのか、優等生?」
青年―――――ディンゴは軽く自己紹介をし、アニエスがディンゴが務めている雑誌社を知っている様子を見たヴァンはからかいの表情を浮かべてアニエスに指摘した。
「し、してませんっ!その、好きな友達がいて……ちょっとだけ読んだことは……」
「やれやれ、その友達には控えるように言っておくといい。アラミス高等学校一年、アニエス・クローデル嬢。」
ヴァンの指摘に必死に否定した後僅かに恥ずかしそうな表情を浮かべて答えたアニエスの答えを聞いたディンゴは苦笑しながら溜息を吐いた後アニエスに指摘した。
一方初対面のディンゴが自分の事を知っている事に驚いたアニエスはヴァンに視線を向けたが
「別に俺は教えちゃいないぜ?調べりゃすぐにわかんだろ。」
視線を向けられたヴァンは苦笑しながら否定した。
「ベルモッティじゃないが副業で似た事をしていてな。君について調べたのはそれだけだ。安心してくれ。………まあ、流石に”最近アラミスに編入した天使とは別のそちらの天使殿”には俺も驚いたが。」
「は、はい――――――ヴァンさんと親しくされているようですし。先程はありがとうございました。――――――って、”最近アラミスに編入した天使”という事はレジーニアさんの事まで知っているんですか……!?」
ディンゴは説明をした後メイヴィスレインに視線を向けて苦笑し、アニエスはディンゴに感謝の言葉を述べた後ある事に気づくと驚きの表情を浮かべてディンゴを見つめた。
「フッ、彼女については俺じゃなくても既に大概の情報屋は知っている。カルバード両州の名門校に異種族――――――それも”天使”が編入したという情報は有名だからな。」
「あはは………あれ。という事はもしかして、ヴァンさんもレジーニアさんの事を御存じなのですか?」
「ああ。それと”もう一人のメンフィル帝国からの編入生”についてもな。しかし前回のでチャラだったが借りを作っちまったな。そもそも、なんでここに?ジャコモの件でまだネタがあんのか?」
静かな笑みを浮かべて指摘したディンゴの指摘に苦笑したアニエスだったがある事に気づくとヴァンに
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