第8話
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〜リバーサイド駅・地下鉄整備路〜
「この先に手配魔獣というのが……」
「第2区画――――――地下鉄建設後に殆ど放置されてるエリアみたいだな。その分、面倒そうな魔獣もいそうだが。(……?さっきから妙に空気が乱れてやがるが……)アニエス、しゃがめ!」
「!?きゃあっ……!?」
ある程度先に進み、アニエスと共に周囲を見回していたヴァンは何かに気づくとアニエスに指示をした後シャードによる結界を展開し、メイヴィスレインは自身の魔力による結界を展開して頭上からの奇襲を防いだ。すると複数のコウモリ型の魔獣達が下りてきてヴァン達と対峙した。
「コ、コウモリ……!?」
「ターゲットじゃねえが大量に棲みついてるようだ。面倒だな――――――わかってりゃあ準備してきたんだが。……待てよ?メイヴィスレイン、威力は低くてもいいから光の魔術で奴等の目を眩ませられるか?」
「その程度、造作もない事です。」
目の前に現れたコウモリ型の魔獣達にアニエスが驚いている中ヴァンは厄介に感じた後メイヴィスレインに気づくとメイヴィスレインにある確認をし、確認をされたメイヴィスレインが短い魔術の詠唱の動作に入ろうとしたその時
「3人とも、目を閉じていろ。」
突如男の声が3人の背後から聞こえて来た。
「え……?」
「何者……!?」
「ハッ……―――――了解だ!」
男の声にアニエスが呆け、メイヴィスレインが警戒している中男の正体がわかっていたヴァンは答えた後アニエスを胸元へと抱き寄せて目を閉じ、メイヴィスレインも目を閉じた。すると男は持っていたカメラで魔獣達目掛けてフラッシュつきの氏写真を取るとフラッシュの光によって魔獣達の内の数体は地面に落下した。
「……!?っ……!?(カメラのフラッシュ……?)」
突然の出来事に驚いたアニエスだったが光の正体が男が持っているカメラのフラッシュである事に気づいた。
「半分落としたぞ、ヴァン!」
「おうよ――――――行くぞ、バイト助手とそのお目付け役!」
「は、はいっ……!」
「いいでしょう……!」
男の言葉に頷いたヴァンはアニエスとメイヴィスレインに号令をかけ、協力して残りの魔獣達を撃破した。
「ふう、片付いたか。――――――なんだ、大丈夫か?」
「は、はいっ!怪我とかは何も……」
「……問題ありません。」
「フッ……そいつはよかった。」
戦闘が終わるとヴァンは二人に声をかけ、声をかけられたアニエスはヴァンに抱きしめられた時の事を思い出して僅かに頬を赤らめながら答え、アニエスの様子に気づいていたメイヴィスレインがアニエスより僅かに遅れて答えると、男――――――褐色の青年が3人に声をかけた。
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