第89話 王と闘神の息子たち
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星座の部隊長でもあり『赤い死神』という二つ名を持つ強者だ。一筋縄ではいかない。
「ランドルフ隊長、この辺りは粗方荒らしました。住民も避難しています」
「そうか、警備の目を十分に引けたならここでの役目は終えたな。今からはお楽しみと行こうじゃねえか」
そこにザックスと数名の猟兵が現れた。ランドルフの部隊の奴らか、厄介だな……!
「リベールに西風の兄妹がいるって聞いて半信半疑で来てみればマジでいたからな、嬉しい誤算って奴だ」
「くっ……!」
向こうの目的が分からないが俺とやり合う気でいるのは間違いないな。こちら側にはエマがいるがコリン君が抱えているため戦えないだろう。
エルナンさんも囲まれて動けないでいる、不味いな……
だがその時だった。数発の銃弾が猟兵達に降り注いだんだ。猟兵達はその銃弾を回避するがそこに蒼い影が走って地面を砕く凄まじい一撃を放った。
「なんだ?……はっ、妹も来やがったか」
「まさかランドルフがいるなんてね」
「無事か、リィン!エマ!」
「フィー!ラウラ!」
駆けつけてくれたのはフィーとラウラだった。絶好のタイミングだ!
「リィン、無事で良かった。傷があるけどランドルフにやられたの?」
「いやここに来る前に銀に襲われたんだ」
「銀?確か凄腕の殺し屋だよね?相変わらず厄介ごとに巻き込まれるね」
「違いない」
軽口を言いながらフィーと情報を交換していく。
「状況はどうなってる?」
「町で暴れてる機械人形はジンやアガット達が対処してる。エステルは合流したシェラザードやケビンと一緒に特務兵とグランセル城前で交戦してる」
「女王陛下を人質にしてリシャール大佐を解放するのが目的か?しかしあそこは今警備が厳重になってるだろう、いくらなんでも無謀じゃないか?」
「普通はね。でもあいつら戦車を持ち出してきたの、しかも別の機械人形も何体も連れていたし赤い星座じゃない見慣れない猟兵も多数いたよ」
「どこでそんな戦力を……そうか、結社か!」
「ん、わたしもそう思う。このタイミングといい絡んでいないとは思えないしね」
エステル達は別の場所で特務兵と戦っているらしい、だが戦力が増加されているようで苦戦しているみたいだ。
特務兵の周りには機械人形や見慣れない猟兵がいるようだ。それを聞いた俺は結社が特務兵に戦力を与えたのではないかと考えた。
「私とラウラも町で避難誘導したり機械人形を始末してたんだけどリィンが危ないって思って駆け付けたの」
「急に走り出したからなんだと思ったがこういう事だったのだな。流石フィーだ」
「そうだったのか、二人ともありがとうな」
二人が駆けつけてくれた理由を
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