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夢幻水滸伝
第三百三十四話 フェニックス攻略その十三

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「卑怯やと思わんでくれや」
「思いませんわ」
 スタインベックは笑って返した。
「おいらもこの世界に来て長いですから」
「それでやな」
「思いません、ほな」
「ああ、お互い全力でな」
「戦いましょう」
 最初の応酬の後でこう話してだった。
 一騎打ちを続けた、トウェインはサンダーバードまで用いてスタインベックと戦った。 
 無数の爆撃機の空爆の様な激しい落雷がスタインベックを襲いそこにトウェイン自身の攻撃も来る、だが。
 スタインベックはその身体能力と術の助けで凌いでいた、そして一撃離脱で逆に攻撃も続けていた。
 そうして闘っていたが。
「やっぱりな」
「ああ、流石六将星の方だな」
「トウェイン様はお強い」
「あの方の方が上だな」
「スタインベック様も健闘されているが」
「それでもな」
「負けるか」
 将兵達も民衆も思った、実際にだった。
 スタインベックはトウェインの激しい攻撃の前にだった、今は肩で息をしていた。それで言うのだった。
「いや、どうもです」
「劣勢やっていうんやな」
「はい、しかし」
 それでもだ、トウェインに言うのだった。
「おいらは最後の最後までです」
「諦めへんな」
「フットボールも諦めたらです」
 試合もというのだ。
「終わりです」
「最後の最後までわからんな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「まだですわ」
「闘うな」
「そうします」
「その意気気に入った」
 笑顔でだ、トウェインは応えた。
「ほなわいもこのままや」
「全力で、ですね」
「やらせてもらうで」
「そういうことで」
 スタインベックはトウェインの返答を受けてまた突進した、そのうえで攻撃を続けるが何度目かの突進でだった。
 トウェインは見切った、そして闘牛士の様に攻撃をかわしざまバルムンクを突き刺した、その一撃がだった。
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