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夢幻水滸伝
第三百三十四話 フェニックス攻略その十二
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「今おいら達は圧倒的に劣勢ですさかい」
「それでか」
「三州から兵を退いてもらうことも」
 この条件もというのだ。
「相当ですわ」
「棟梁のわいに勝ったら一発逆転やけどな」
「それでもです」
「謙虚って言うんか」
「そう思ってくれるならそういうことで」
「そうか、ほなわいの条件言うで」
 トウェインは自分のそれも話した。
「わいとしてはな」
「はい、どういった条件でしょうか」
「わいが勝ったら自分も自分の軍も降ってもらう」
 スタインベックに告げた。
「それでええな」
「そうですか」
「そや、そうしてもらうで」
「わかりました、ただわいが働くのは戦が終わってからで」
「それまではか」
「まだミニーちゃんがいます」
 仲間である彼女がというのだ。
「そやからです」
「まだ働かへんか」
「トウェインさんに負けても」
「そうか、その条件も受けた」
 トウェインは確かな声で答えた。
「そうしてな」
「戦いますね」
「そうしよな」
 こう話してだった。
 両者は一騎打ちに入った、まずはお互い防御や攻撃補助の術を高速で使えるだけ使って力を強めた。
 そうしてだ、スタインベックはアメフト選手若しくは猛牛の様に突進してトウェインに向けて攻撃を繰り出した。
 神具である棍棒が横薙ぎに繰り出される、だが。
 トウェインはその一撃と体当たりを右にかわした、棍棒が左から来たのでそうした。
 そしてかわす間際に闘牛士の様にだった。
 左手に持つミョッルニルを放った、雷神の鎚はスタインベックの頭に向かって飛んだがその鎚をだった。
 スタインベックは頭を捻ってかわした、そして突進を終え再びトウェインと対峙したが鎚はブーメランの様に戻り。
 彼の背中に来た、それは跳んでかわしたがトウェインはその真上に跳んだところで炎の術を何発も放って攻めた。
「くっ!」
「やるな、しかし手は幾らでもあるわ!」 
 トウェインは術を放ちながら叫んだ。
「その手をこうして全部や!」
「使ってですか」
「勝つのが戦それは一騎打ちでも同じや」 
 火球を空中で棍棒で防ぐトウェインに告げる。
「打つべき時にや」
「打つべき手を打って」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「勝つもんや、そしてな」
「そして?」
「一騎打ちは神具も全部使うもんや」
 着地したスタインベックにさらに言った。
「この言葉の意味わかるな」
「バルムンクとですね」
「こいつや」 
 この言葉と共にだった。
 空にサンダーバードが出た、トウェインはその彼を真上に仁王立ちしてスタインベックに対して言った。
「サンダーバードもおるで」
「そちらもですね」
「使わせてもらうで」
「わかりました」
「神具は何でも使うのもや
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