第十章
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「何一つとしてだ」
「そういうことだね。じゃあこのままだね」
ディエンドも銃を縦横に放ちそれで戦闘員達を蹴散らしていく。光が放たれその度に戦闘員達が吹き飛ばされ倒されていくのだった。
「くっ、このライダー達！」
「かなり強いぞ！」
「それにだ！」
さらに言っていくのだった。
「まだいるぞ」
「十人か」
「だが。それでも我々は負けはしない！」
「大ショッカー万歳！」
口々に叫びながら突進してだ。そのうえでライダー達と戦う。ライダー達はその中でそれぞれ合流し。やがてここで言い合うのだった。
「じゃあ貴方は」
「俺の今の敵はだ」
ディケイドはキバに応えながら言う。
「アポロガイストにさせてもらう」
「わかりました。では僕達は」
「渡君、ラッキーグローバーに向かうとしよう」
イクサが彼に言ってきた。
「まずは彼等だ」
「そうですね。事情が変わりました」
「十面鬼も来た」
ダークキバは彼の姿を認めていた。
「あれの相手はだ」
「アマゾンがやります」
やはり彼が名乗り出たのだった。
「アマゾン戦います、何があっても」
「わかった」
ディケイドが彼の言葉に頷いた。
「それではあいつの相手は任せた」
「アマゾン、友達の為に戦う」
彼は今もまさひことの友情を胸に抱いていた。
「何があっても」
「おや、この世界でもまた」
十面鬼の方もまたアマゾンに気付いたのだった。
「貴方がいますか」
「アマゾン、御前を倒す」
アマゾンは宙に浮かぶその十面鬼を見上げながら告げた。
「何があっても御前を倒す」
「おやおや、それはまた」
「そして世界を守る」
そのうでこう言うのだった。
「何があっても」
「話は承りました」
慇懃だがそれはうわべだけなのがわかる言葉だった。
「しかしです」
「しかし？」
「この世界も、あらゆる世界は大ショッカーのもの」
悠然と宙に舞いながらの言葉だった。
「ですから守るとかそういうことはまた別の話です」
「御前もそう思っているのだな」
今度はディケイドが十面鬼に対して言ってきた。
「所詮は何もわかっていないな」
「何もとは？」
「大ショッカーは何の為の組織か」
彼が言うのはそこからだった。
「それがわかっていない」
「私は貴方の言葉がわかりません」
明らかにディケイドを馬鹿にした言葉だった。
「勘違いなのでは？」
「そう思いたいなら思っておくといい」
ディケイドの言葉は突き放したものになっていた。
「しかしだ」
「しかし？」
「御前もアポロガイストも何もわかってはいない」
その言葉を訂正することはなかった。
「それは言っておく」
「戯言を言うのもそれまでだ」
今度はアポロガイストがディケイ
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