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金木犀の許嫁
第三話 お見合いその十三
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らもというのだ。
「中辛も」
「そうなのね」
「私は辛口だけれど」
 もう一人の家族になる真昼も言ってきた。
「まあおソースかけたりしてね」
「調整するのね、お姉ちゃんは」
「そうするから」
 だからだというのだ。
「というか林檎やパイナップルが入っているカレーもね」
「いいのね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「それでいいわ」
「じゃあ同居したらね」
「カレーは甘口ですね」
「そちらを作るわね」
 夜空は白華に応えた、白華はその言葉を受けて明るい笑顔になった。彼女達のそれぞれの両親はそんな娘達を見てこれなら大丈夫と笑顔で頷いたのだった。


第三話   完


                   2023・11・23
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