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ドリトル先生と不思議な自衛官
第一幕その八

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「国民皆兵だった様なイメージあるけれど」
「それも北朝鮮だしね」
「そのまんまだよね」
「だから軍隊にばかりお金かかって」
「他が全然なんだよね」
「そうなんだけれどね」
 それがというのです。
「日本は徴兵検査厳しかったからね」
「実は軍隊の規模小さくて」
「徴兵に合格する人って少なくて」
「クラスで一人か二人か」
「それ位だったね」
「そうだよ、実際は選抜徴兵制だったんだ」
 戦前の日本はというのです。
「かなり厳密なね」
「作家さんでも徴兵に合格した人少ないし」
「志賀直哉さん位だね」
「その志賀直哉さんも耳が悪くてね」
「すぐに除隊させられたね」
「そうだよ、軍隊に入ることはね」
 それはというのです。
「本当にね」
「そうはだよね」
「入られなくて」
「むしろ難しい」
「そんな風だったね」
「そうだよ、入ること自体が」
 どうしてもというのです。
「凄いことだったんだ」
「戦前の日本は」
「その実は」
「そんな風だったね」
「まだ日本で徴兵制度が復活するとか言う人いるけれど」
 それでもというのです。
「戦前がどうとか言って」
「若し戦前の徴兵制度復活させたら」
「かえって入られる人減るかもね」
「実際検査厳しかったから」
「それでね」
「そもそも今はね」
 この時代ではというのです。
「軍隊は、自衛隊もそれぞれの職種で専門職化していて」
「それでだよね」
「熟練の人が必要だね」
「徴兵制って年期だから」
「二年とか三年で終わりだね」
「そうした人が入れ替わって来るよりも」
 それよりもというのです。
「やっぱりね」
「ずっといてくれた方がいいね」
「それに徴兵制って義務で入るけれど」
「国家の」
「それよりやる気があって志願してくれる人の方が士気高いね」
「義務で入るよりも」
「そうだよ、しかも今は兵器の質が向上して」
 このこともあってというのです。
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