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スーパー戦隊超決戦
第一話 全てのはじまりその十一

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「やはり随分とな」
「苦戦しているか」
「そうなっている」 
 バドは否定しなかった。
「どうも協力する組織もあるみたいだしな」
「協力、ね」
 明神はそう聞いてその整った目を顰めさせてから言った。
「ギャングラーもウォースターとかもね」
「あるな」
 ハイドが応えた。
「お互いに手を組むことは」
「何らかの理由でね」
「ああした連中はよくな」
「そうするものね」
「そうだな」
「悪者同士でな」
 朝加は実に彼らしく言った、しかも腕を組み憮然とした顔でだ。
「そうするな」
「そうですね、どういう訳か」
「数が多いとそれだけ大きな悪事をしやすくてだ」
 朝加は陽川に応えてさらに話した。
「俺達みたいな敵にもな」
「対しやすいからですか」
「手を組むものだ」
「そういうことですね」
「だからな」 
 それ故にというのだ。
「そのデスガリアンとだ」
「ギャングラーにですね」
「ええと、ウォースターにだ」
 朝加は自分の記憶を辿りつつ話した。
「幽魔獣にマドリンティスか」
「ええ、そうよ」
 エリは正解だと答えた。
「合ってるわ」
「その連中もな」
「手を組んで悪いことするのね」
「その可能性は高いな」
「そうなのね」
「そうなるとだ」
「我々も共闘すべきだ」
 ゴセイナイトが提案した。
「ここはな」
「そうすべきだね」
 最初に賛成したのは高尾だった、実に明快な言葉だった。
「今の僕達は」
「群れるのは好きじゃないがそんなことを言っていられる状況じゃないな」
 宵町はこのことを冷静に分析した。
「それならな」
「皆で戦おう、そうしましょう」
 陽川は特に早見に言った。
「是非」
「え、ええ。ただ贔屓はしないでね」
 早見はその陽川に少し苦笑いになって応えた。
「くれぐれも」
「それは駄目ですね」
「公平にね。気持ちはわかるけれど」
「それはそれこれはこれですね」
「お願いね」
「公私混同は厳禁よ」
 明神が横から厳しい声で言ってきた。
「くれぐれもね」
「は、はい。わかっています」
「それでいいわ」
「厳しいですね、やっぱり」
「いや、優しくなっただろ」 
 朝加は明神に言われて畏まった陽川に真顔で言った。
「前に比べてな」
「そうだよな、口調もな」
 東雲もそれはと続いた。
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