第六章
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「俺達はだ」
「だからですか。こんな風に感じるのは」
「そういうことだ。そして」
「そして?」
「それはこれからも続く」
既にその先を見ている言葉だった。
「ライダーである限りはだ」
「まあそうだろうね」
海東はその言葉を聞きながら既に己の銃を出してきていた。
「それが僕達の仕事だろうしね」
「!?そういえば」
ここで小野寺も気付いた。
「周りの様子がおかしいな」
「そう。もうすぐよ」
残っていたクィーンも去ろうとしながら述べてきた。
「戦いがはじまるわ」
「夏海ちゃん、いい?」
キバーラだけは残って彼女に声をかけてきた。
「私達も戦うわよ」
「そうですね。私達もライダーですから」
「戦わないといけないからね」
既にそれは義務だというのであった。
「だからね。出たらすぐにね」
「はい、わかっています」
「また会いましょう」
クィーンはここで遂に姿を消した。
そして四人とキバーラだけになるとであった。黒地に白い骸骨の模様を入れた男達が出て来た。彼等は出て来るなり一斉に叫んだ。
「イーーーーーーーッ!」
「大ショッカーの戦闘員だな」
門矢はその彼等を見て言った。
「やはり御前達が出て来たか」
「ディケイド、そして他のライダー達もだ」
「全員ここで倒す」
彼等はそれぞれ剣や棒、槍を手に言ってきた。
「覚悟はいいな」
「容赦はしないぞ」
「生憎だが」
門矢は既に変身の用意に入っている。そのうえでの言葉だった。
「そう簡単にやられるつもりはない」
「そう言うのか」
「それではだ」
「御前達では俺達の相手にはならない」
彼はこうも言った。
「それは言っておく」
「ふん、相変わらずの大言壮語だな」
「よく言うものだ」
戦闘員達は門矢のその言葉を聞いても動じたところはなかった。彼等にしても自信はあったのだ。
「しかしだ。我等にもだ」
「この方々がおられる」
「出たか」
戦闘員達の後ろから出て来たのはだ。彼等だった。
「久し振りだな」
「こちらの世界でも会ったな」
まず出て来たのは仮面ライダーアビスとジョーカーだった。
「こうして我等は大ショッカーの幹部に迎えられた」
「偉大なるスサノオによってだ」
「この世界のジョーカーは確か」
海東はそのジョーカーを見ながら述べた。
「確か人間になったけれどね。君は違うんだね」
「人間!?何故私が人間になる」
それは少なくともこの世界でかつてジョーカーであった相川始の言葉とは全く違っていた。人間ではない存在の言葉であった。
「そんなものになってもだ」
「何にもなりはしないというのだ」
「そうだ」
まさしくそうだというのである。
「そしてだ」
「私もいる」
アルビノジョー
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