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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第190話:繋がる奇跡
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た存在だからか抵抗が激しい。マリア1人では止めきれずに振りほどかれてしまいかねない。
それを放置する仲間達ではなく、切歌と調を始めとして装者達が彼女の元に集まり一緒に響を拘束するのを手伝った。
「ぐぅっ! ううぅぅっ!」
「マリアッ! 私達の力を……」
「束ねるデスッ!」
「1人ではないッ!」
「皆でアイツを助けるんだッ!」
「だから、戻ってこい響ッ!」
装者達と魔法使い達の奮闘により、響の動きが止まった。この瞬間を彼女達は待っていたのだ。
「今だッ!」
「緒川さんッ!」
『心得てますッ!』
戦車部隊が後退するのと入れ替わりで、この場に来た車両群があった。S.O.N.G.が指揮する特殊トレーラー達。その上部には、Anti LiNKERを注入する為のワイヤー付き巨大アンカーが搭載されていた。動きを止めた響の胸元に3発、尻に2発命中し、大容量の薬剤が注入される。それにより適合係数が急速に低下した事があおいにより知らされるが、同時に国連の協議が間も無く終了する事が八紘により伝えられた。もう一刻の猶予も無い。このままでは響個人を標的に、反応兵器が発射されてしまう。
だと言うのに、この土壇場で何と響の適合係数が急上昇し始めた。神の力に備わる防御機構が、Anti LiNKERの理をリアルタイムで書き換えてしまったのだ。
力を取り戻し拘束を引き千切った響により、彼女を拘束していた者達は諸共に振りほどかれてしまった。
「「「「うわぁぁぁぁぁっ!?」」」」
「ぐっ!?」
「くそっ!? 何てやつだ……」
圧倒的な神の力を前に、窮地に立たされる装者達。倒れた装者達に、響がダメ押しに光線を発射してきた。
迫る光を前に、真っ先に前に出たのは奏であった。
「オォォォォォッ!」
[LAST∞METEOR]
奏のLAST∞METEORが響の放った光線とぶつかり合う。神の力を前に、奏は1人食らい付き拮抗する。
「奏、無茶よッ!?」
「無茶でも何でも、やって見せるッ! まだこの後は、颯人を迎えに行かなきゃならないんだッ! だから……さっさと戻ってこい、響ぃぃぃぃぃっ!!」
魂を震わせるほどの奏の叫び。それに反応したのか、響の動きが一瞬止まった。了子とエルフナインはそれに目敏く気付き、目を輝かせた。
「反応があった!」
「今です、未来さんッ!」
『響ぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!』
響に打ち込まれたのは、ただAnti LiNKERを注入する為だけのアンカーでは無かった。ワイヤーを通して伝わるのは、電気信号となって伝わる未来の声。それを聞いた瞬間、奏の声に鈍らせていた響の動きが完全に止まった。
『響ちゃんの活動、止まりましたッ!』
『適合係数の上昇によって、
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