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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第190話:繋がる奇跡
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…今どこに……」
「落ち着けって、先輩」
「そうよ奏。気持ちは分かるけど、今は……」
「分かってる……分かってるけど……」
今こうしている間にも、一歩一歩颯人は死へのカウントダウンを刻んでいる。そう思うとやり場のない不安が暴れて、ジッとしてなどいられない。
この事態に、誰もが手をこまねいているかと言われれば決してそのような事は無かった。行方の分からない颯人に関してはともかく、国連の標的となりこのままでは諸共に反応兵器の餌食となってしまいかねない響の救出作戦は着実に進行していた。
そのカギとなるのは、Anti LiNKER。ウェル博士の手製LiNKERを作れるようになった事で、同時に生成が可能となった適合係数を下げるこの薬剤。何に使うのかと言えば、これによって響と結合しつつある神の力を剥がそうと言うのである。
「ヨナルデパズトーリとディバインウェポン。どちらも依り代にエネルギーを纏って固着させたもの。まるで、シンフォギアと同じメカニズムだと思いませんか?」
「響君を取り込んだエネルギーと、ギアを形成する聖遺物の性質が近い物だとするならば……」
「Anti LiNKERで、ぽんぽんすーにひん剥けるかもしれないんだなッ!」
絶望的な状況に希望が見えてきた。クリスと透が笑みを浮かべる中、発令所にサンジェルマンとカリオストロ、そしてプレラーティの3人が入って来た。その後ろにはガルドがつき、3人を監視するように見ている。
「そちらは順調の様ね」
「む、君らか」
3人は現在一時的な協力者と言う立場で、限定的ではあるが本部内をある程度自由に行動する事が許されている。無論完全な自由と言う訳ではなく、行動に際しては常にガルドが監視につく形で、スペルキャスターも没収され更には錬金術の使用も禁じる為の腕輪が嵌められているが。
最初彼女達をそこまで拘束するつもりは弦十郎にもなかったのだが、他ならぬサンジェルマンがそう進言したのだ。例え弦十郎や装者達が納得したとしても、外部はそれで納得するとは限らない。例えパフォーマンスであろうとも、S.O.N.G.やその関係各所に絶対に敵対しないと言う姿勢を見せる事は必要という判断の下での行動であった。
このお陰で最初こそおっかなびっくりと言った感じで彼女達に常に銃口を向けんばかりの勢いで警戒していたスタッフ達も、とりあえずは安心できるようになったのは確かだった。
その彼女達の登場に、強く反応を示したのは奏であった。
「どうだ、颯人はッ!」
「ごめんなさい。こちらでもアリスとの協力で錬金術を駆使してはいるのだけれど……」
「ゼ〜んぜん見つからないのよ。一体どうなってるのかしら?」
彼女達は輝彦とは別のアプローチで行方不明となった颯人の捜索に当たってく
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