第五章
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「私もまた」
「あんたは一体」
「誰ですか?」
「クイーンよ」
キバーラが小野寺と光に説明した。
「この世界のファンガイアのね。そうだったと言うべきかしら」
「ファンガイアのクイーン」
「けれどそうだったってことは」
「もうクイーンじゃないのよ。そして私達と一緒にいるのよ」
またキバーラが話してきた。
「私達とね」
「私達か」
「そうよ、私達よ」
楽しそうに門矢にも答えてみせる。やはり軽快に飛びながら。
「私達と一緒にね」
「では。それは誰だ」
門矢は鋭い目でキバーラに対して問うた。
「御前のその仲間達はだ」
「はい、それはですね」
「私達のことだな」
出て来たのはやけに明るい水色と黒の服の女と寡黙な雰囲気を漂わせた中性的な美貌を持つ黒衣の青年であった。彼等が一行の前に出て来たのである。
そしてだ。その大ショッカーの塔に向かって進む門矢達に同行しながらだ。これまでの多くの戦いやライダー達について話すのだった。
「つまり仮面ライダーはか」
「そうです。スサノオと戦い続ける運命にあるのです」
黒衣の青年が門矢に対して話していた。
「それこそ永遠にです」
「因果なものだな」
そのことを聞いた門矢は前を見据えながら述べた。
「仮面ライダーというものはだ」
「そう思われますか」
「そうではないかとは思っていた」
しかしそれは予想していたともいうのだ。
「それはな」
「左様ですか」
「そして何度死のうとも蘇る」
「というか生き返ってもらいます」
その明るい女スマートレディーが明るく言ってきた。
「それで戦ってもらいますので」
「つまりは」
海東がスマートレディーの今の言葉を聞いて述べた。
「死ぬことも許されないってことだね」
「そうだよな。話を聞いたら」
「そうなりますよね」
小野寺と光がここで言う。
「結局九つの世界も全部そうだよな」
「私達だって」
「スサノオの目的は彼自身の口から聞くことになるわ」
クィーンは今はこう言うだけだった。
「貴方達が前に出たその時にね」
「では行くとしよう」
門矢はまた静かに述べた。
「そろそろ来るからな」
「ああ、わかるのね」
キバーラは少し茶化すような声を入れてきた。
「それも」
「スサノオにしてみれば当然のことだ」
相手の考えを読んでのことだったのである。
「そろそろ迎え撃たなくてはどうにもなりはしない」
「そういうことなのよね。それじゃあ」
「私達はこれで」
まずは黒衣の青年が言ってきた。
「下がらせてもらいます」
「じゃあ頑張ってねえ〜〜〜〜」
スマートレディーは子供をあやすように手を振ってきた。
「正義の神アストレイアが見守ってるわよ」
「渡とまた会うと思う
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