第7話
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”天使にとっての宿敵の種族”である関係で元々メンフィル帝国に所属している天使の数は少ない事で、当然ゼムリア側で活動している天使もそれよりも更に数が絞られるんだが……”力天使”はそのゼムリアで活動している天使達の中でもトップクラスの実力の持ち主の上、メイヴィスレイン以外の”力天使”はいずれも世間では有名な人物と契約しているからな。」
「そ、そんなに凄いんですか……えっと、ちなみにそのメイヴィスレイン以外の”力天使”と契約している人達って”世間でも有名”という事はもしかして、私でも知っている人達なんでしょうか?」
ヴァンの話を聞いたアニエスは驚いた後興味ありげな様子でヴァンに訊ねた。
「ああ。俺が知っている”力天使”と契約している人物はアニエスを除けば二人で、一人は”初代特務支援課リーダー”だ。」
「あ、聞いたことがあります。その人って、クロスベルがまだ自治州だった頃からクロスベル警察の特別な部署のリーダーだった人で、いくつもの難事件を解決し、世間でも有名な大事件をも解決した事から”六銃士”に次ぐクロスベルの”英雄”とされている人ですよね?」
「ああ、そしてもう一人の方は”初代特務支援課リーダー”すらも霞む程”英雄”として有名な人物でな。――――――もう一人の方は”エレボニア総督”だ。」
「ええっ!?そ、その人って当時18歳という若さで3年前の世界大戦――――――”ヨルムンガンド戦役”を終結に導いて世界を救った事から、”現代のゼムリアの大英雄”と称されているあの”灰の剣聖”――――――リィン・シュバルツァー総督ですよね……!?」
ヴァンの口から語られたある人物――――――リィンの事を聞いたアニエスは驚きの表情で声を上げてヴァンに確認した。
「エレボニア総督には他にも異名はあるが、今だと”灰の剣聖”の異名が世間一般で有名だな。――――――しかし、それなら奥に行くついでにメイヴィスレインとの連携を実戦で慣らしておいた方がいいかもしれねぇが……そっちは問題ないか?」
「ええ。この世界に来てからまだ日が浅いとはいえ、しばらく実戦から離れていましたので勘を取り戻すのにもちょうどいい機会ですし……それにこの世界の魔導具の機能を確認するにもちょうどいい機会ですので、構いません。」
アニエスの確認に答えたヴァンはメイヴィスレインに視線を向けて訊ね、訊ねられたメイヴィスレインは頷いて答えた後ザイファを取り出した。
「おいおい、導力技術がない異世界(ディル=リフィーナ)の出身なのに戦術導力器――――――それも最新式まで持っているのかよ。アニエスといい、最近のアラミスはアラミスの関係者になら誰にでも最新式を備品として配布しているのかよ?」
「あは
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