第7話
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「……手配魔獣、でしたか。指定されているエリアはあの現場の先なんですよね?」
「ああ。途中までのルートは確保済みだし、一気に行くとするか。」
「はい。あ、その前にヴァンさんに依頼したあの日に紹介できなかった”切り札”を今紹介しますね。」
「あん?そういや、”切り札”があるみたいな事を言っていたが……”紹介”って。おい、まさかとは思うが……」
「―――――来て、メイヴィスレイン。」
アニエスの申し出に眉を顰めたヴァンだったがある事を察すると目を丸くしてアニエスを見つめるとアニエスがメイヴィスレインを召喚した。
「え、えっと………ヴァンさんに依頼する数日前に事情があって私と”契約”をしてくれた天使のメイヴィスレインです。」
「天使階級第五位”力天使”メイヴィスレインです。アニエスが貴方の元で働く以上、アニエスの呼びかけに応じて私も手を貸す事もあるでしょうから、以後見知りおきを。それと私への呼び方もそちらの好きして下さって構いません。」
気まずそうな表情を浮かべたアニエスがメイヴィスレインを紹介すると、メイヴィスレインは名乗った後静かな表情で答えた。
「……あー………何があってその天使と”契約”したかについて聞くつもりはないが……俺に依頼する数日前に”契約”したって事は、薬物強化した”A”の末端相手に俺がバケモノ化しなくても、メイヴィスレインをあの時呼んでいたら制圧できたんじゃねぇのか?」
少しの間黙り込んだヴァンは疲れた表情でアニエスに問いかけ
「は、はい……あの時は気が動転していて、メイヴィスレインの事が頭になくて……後でメイヴィスレインにも怒られました。」
「ま、過ぎたことだし、逆に考えればメイヴィスレインを呼ばなかったからこそ”ゲネシス”やバケモノ化を知る事ができたから別にいいけどよ。――――――それにしても”力天使”みたいな天使の中でも相当なバケモノと契約できるなんざ、相当ツイてるじゃねぇか。」
申し訳なさそうな表情で答えるアニエスに気にする必要は無い事を指摘したヴァンは苦笑しながらメイヴィスレインを見つめた後アニエスに視線を向けて指摘した。
「えっと……”天使という種族”の事について知っているメンフィル帝国出身のアラミスの先輩もメイヴィスレインの事を天使の中でも相当な実力者みたいな事を言っていましたけど、そんなに凄く強いんですか?」
「ああ。知っての通り人間以外の種族―――――”異種族”は異世界(ディル=リフィーナ)の存在だが、その中でも”天使族”はメンフィル帝国にとっても希少な存在でな。メンフィル帝国は”天使族”にとっては”宿敵”に該当する種族も受け入れている上、皇族――――――”マーシルン家”もその
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