暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第7話
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



「おうよ、二つほど送ったがその心配はないと思うぜ。できれば一つは頼みたいところだが。お前さん達に縁がある場所だしな。」

「はん……?まあ、確認してみるけどよ。」

「お、俺は納得できませんよ!なんだってこんな胡乱(うろん)なヤツに―――――」

「まあまあ、お前さんも含めて全員手持ちで一杯一杯なんだからよ。この件については俺が回しておく。エレインもそれで構わないな?」

ジャケットの遊撃士の反論を聞くとジンは宥めながら答えた後エレインに確認し

「……ふう、わかりました。」

確認されたエレインは溜息を吐いて了承した。

「そろそろ列車の時間だ。またなアークライド、お嬢ちゃんも。―――――先に切符を取っておく。挨拶したいんなら手早くな。」

「え、ちょっと………」

「くっ……………………」

ジンはヴァンとアニエスに声をかけた後その場から去りジンの言動にエレインが困惑している中ジャケットの遊撃士は唇を噛み締めてヴァンを睨んだ後ジンの後を追って行った。

「ふう……まったく。――――相変わらず年上受けがいいわね?同性限定ではあるけど。」

「失礼な、お姉様にもモテモテだっつーの。しかし”不動”か―――――3年前よりも数段以上やりやがるな。”剣帝”のような化物相手に一人でやり合えたってのも納得だぜ。」

「………まあいいわ、こちらも時間がないことだし。ちなみに”A”については完全黙秘。まだしばらくは掛かるでしょう。」

「ま、だろな。」

「……………………」

エレインの話を聞いたヴァンは納得し、アニエスは真剣な表情で黙り込んでいた。

「改めて―――――アニエスさんだったかしら?彼に何かを依頼したという。」

「あ、はいっ……!先日はお世話になりました。」

「ふふっ、特に何かができたわけじゃないけれど。それはともかく――――どうして今日も、彼と一緒に?制服ではないけれど……依頼の続きといったところしかしら?」

「いや、そいつは――――――」

「その、依頼についてはヴァンさんに継続してお願いしているんですが……それとは別に、事務所のお手伝いをさせてもらう事になりまして。今日がアルバイトの初日なんです。」

エレインの質問にヴァンが答えを濁そうとするとアニエスが先に答えた。



「え―――――……どういう事、ヴァン?」

アニエスの答えに呆けたエレインは真剣な表情でヴァンを見つめて問いかけた。

「まあ、聞け。俺は反対したんだ。だがこう見えても強引というか強情でな。事情もあって仕方なくっつーか――――――」

エレインの問いかけにヴァンは苦笑しながら答えたが

「事情もあってじゃないわ!いったい何を考えているの!?”3年前の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ