第7話
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かもしれませんよ!?」
ヴァンと和やかに会話しているジンにジャケットの遊撃士はヴァンを睨みながらジンに指摘した。
「っ……」
「ま、否定しきれねぇな。」
遊撃士の指摘にアニエスが複雑そうな表情を浮かべている中、ヴァンは溜息を吐いて呟き
「ふう……そこは嘘でも否定しておきなさい。ジンさん、彼についてはよろしくする必要も気にかけておく必要もないでしょう。こちらの規約スレスレで動いていそうですし、尻尾を掴むのは難しいと思います。先日の件みたいに、必要があれば最低限のやり取りをするだけで十分かと。」
エレインは呆れた表情で溜息を吐いた後ジンに指摘した。
「おっ、わかってるねぇ。」
「―――――貴方は黙っていなさい。」
ジンへの指摘にヴァンが笑顔で肯定するとエレインはジト目でヴァンを睨んだ。
「………はい。」
「エ、エレインさん……」
(……やっぱり……)
エレインに睨まれたヴァンが疲れた表情で頷いている中ジャケットの遊撃士は困惑し、アニエスは何かを察した。
「ハッハッハッ、成程なぁ。こいつは見込み以上だったようだ。となると―――――お前さん、ザイファは持ってるな?」
一方ジンは呑気に笑った後ザイファを取り出してヴァンに確認し
「まあ、持ってるけどよ。……なんだ、連絡先でもってか?」
「北カルバード遊撃士協会を含めた連絡先を交換、ついでに”委託依頼”を受け取ったわよ。」
確認されたヴァンがザイファを取り出すとメアがジンから送られたデータについての報告をした。
「おいっ!?」
「ジンさん……!?」
「ま、まさかコイツに――――」
メアの報告を聞いたヴァンは表情を引き攣らせて声を上げ、エレインは驚きの表情で声を上げ、ジャケットの遊撃士は信じられない表情を浮かべた。
「いや〜、ちょっと大きめの依頼が幾つも入っちまった所でな。これから俺やエレインなんかは数日、旧首都を留守にするんだよ。そこで言っちゃあなんだが――――少々、ギルドの案件を手伝わないか?”手配魔獣”みたいな単純なヤツを手分けしてもらえたらってのもあるが……”俺達じゃ動きにくい案件”なんかも回せると思うぜ?」
「っ………」
「な、な………」
「……………………」
「ハッ……こっちも見誤ってたようだ。クマみたいなガタイしてとんだ狸かキツネじゃねえか。いいだろう――――ギルドの規定の2割増しなら引き受けてやる。ただし趣味じゃねえ案件は受けねぇ。それでいいな?」
ジンの提案にエレインは息を呑み、ジャケットの遊撃士は口をパクパクさせ、アニエスは目を丸くして黙り込み、ヴァンは鼻を鳴らした後ジンを見つめて条件つきで提案を受ける事を答えた。
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