第二章
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「そして彼は見ているんだ」
「俺達をだな」
「士はすぐにわかったみたいだね」
「当然だ。俺もまた見られていた」
だからこそわかるというのである。
「ようやくだ。最後の戦いの後で気付いた」
「彼が見ていることにだね」
「そうだ。遅かったか」
「いや、遅くはないよ」
それは否定した海東だった。
「僕の世界にも戻ってみたけれど」
「それで何かわかったのか?」
「今は兄さん達は和解していたよ」
彼の兄である海東純一とその他の二人のライダー達である。
「そして世界を守っていた」
「そうか。あの男はやはり人間だったのだな」
「そうだったよ。兄さんはそのうえで世界を脅かす勢力と戦っていた」
「あのダークローチ達やアンデット、そしてその後ろにいる」
「うん、兄さんも気付いていた」
その彼もだったというのだ。
「スサノオの存在にね。今はスサノオと戦ってくれているよ」
「ならいい」
「そして」
海東の言葉がここで変わった。
「スサノオは今はこの世界にいる」
「この世界には」
「この世界には全てのライダーが揃っているからね」
「全てのか」
「そう、ショッカーと戦ったダブルライダー達からクウガ、そしてクウガから君まで。全てのライダーがこの世界には存在しているんだ」
海東はそれがこの世界だというのである。
「君も含めてね。僕は本来は違うけれどここに来ることになった」
「ここは俺の世界だったのか」
「そうだったんだ。そして」
「スサノオはこの世界で何を考えているんだ?」
「世界を破壊することですか?また」
小野寺と光は不安に満ちた顔で海東に問うた。
「今度はこの世界を」
「破壊するっていうんですか!?」
「いや、違うみたいだよ」
だが海東は破壊については否定した。
「そのつもりはないね」
「だったら何を考えてるんだ?」
「世界征服ですか?」
「いや、違う」
門矢は光が今言った世界征服はすぐに否定した。
「それはない。スサノオは世界征服なぞ考えてはいない」
「それで破壊じゃないとしたら」
「一体何をするつもりなんでしょうか」
「俺にもまだそれはわからない」
こう答えるしかなかった。
「しかしだ。確実に何かを考えている」
「まあ僕達にとっていいことではないだろうね」
海東は口元を僅かに綻ばさせてこう述べた。
「それはね」
「ってことは」
「本当に何を」
「それを確かめる為にも一旦光写真館に戻うとしよう」
海東は今度はこう提案してきた。
「それでいいかな」
「お爺ちゃんのところですか」
「あそこしかないんだな、やっぱり」
光と小野寺はこのことを再認識もした。
「じゃあまずはそこに戻って」
「それからか」
「だが。そういえばあの爺さんはだ」
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