第16話:聖剣大量取得作戦
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ツバがマジで驚いている。
「妖術!妖術ですかァ!?」
どんな強敵相手でも臆せず喜び勇んで戦うツキツバが、転送魔法くらいでここまで驚く……なんか新鮮だ。
ノノ・メイタperspective
気付けば本当に聖武具を保存する神殿に到着していた。
「あの転移魔法陣……本物だったみたいですね?」
だが、セツナさんは前回の先を越されたがあるせいか、未だに警戒している。
「本当にこの神殿には聖武具が残っているんだろうな?」
それをフラウさんが揶揄い気味に答える。
「あんたの我鳴り声をあの魔法陣がちゃんと聞き取れていればね」
ツキツバさんが念の為に門の下を確認し、
「どうやら……既に先客が入られた後の様です……」
……どうやら、セツナさんが望んだ場所への転送は失敗の様です。
「と言うか……ここって前にも観なかった?」
……あ。
そうだ!此処はツキツバさんが先客の気配を感じて入る事無く諦めた神殿だ!
「取り敢えず、フラウ殿の故郷に戻りましょう」
だが、諦めの悪いセツナさんが見苦しくも門を強引にこじ開け……
どうやら……ツキツバさんの見立ては間違っていた様で、
「某達より先に来た者達は、あそこにある刀を持っていかなかったのか?」
「あるな。どう見てもある」
「ありますね」
「抜けなかったのね」
どうやら、ツキツバさんの言う先客は、神殿の門を開けるのが関の山だった様だ。
しかも、どうもあの台座は妙にウンコ臭い……
「力み過ぎて漏らしたか?」
取り敢えず、ツキツバさんが聖剣の柄を握る。
うーん、本当に2本目なんて抜けるのだろうか?
それとも僕が知らないだけで、実は人知れず2本目も3本目も抜かれてるのか?
……
……
……どうやら、ツキツバさんは後者の様でした。
何故なら、ツキツバさんが聖剣をさっさと抜いたからだ。
「……どうやらこれで、銀大関ともさらばの様です」
こうしてツキツバさんは、ただでさえレベルを一時的に4割アップさせる聖剣を2本手に入れてますます強くなりました。
これで貯蓄の限界に達すると溜め込んだ経験値を100倍にして払い戻す『経験値貯蓄』が発動したら……ツキツバさんに勝てる人っているの?
フラウperspective
で、本当にどこでも行けると解ると、主様は更に聖剣を取りに行こうと仰られておりますが、
「うーん、私が抜ければ主様のお助けにはなるんだけど」
「レベルを一時的に4割アップさせるは魅力的だけど……」
もしも聖剣に選ばれなかったら……と思うと、ね。
「自信ねぇー!」
ノノに至っては完全に頭を抱えている。
けど、主様は簡単に言ってくれる。
「そう言う臆した心根が、聖剣とやらに嫌われる事に繋がるのでは」
……そう言う物なの?聖剣って?
……で、そう言う臆
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